無理して3時や4時に起きることはない。
早起きは5時半ごろがちょうどいい。
日本の四季の移り変わりと、人間の概日リズムを考慮して
著者はそう言う。
朝、すっきりと目覚めるには
朝日を浴びることが大切である。
これはどの本にも書かれており
特に目新しいことではないが、
本書ではここから一歩進み、
日本の気象状況を勘案して
朝5時半起きを推奨している。
一年の日の出時間をみると確かに
そのとおりだな、と納得出来る。
精神衛生上も良い。
普段6時半や7時に起きている者が、
いきなり3時と言われるよりも5時半と言われたほうが、
できるかもしれない、と思える。
早起きしなければ!とプレッシャーに感じてしまって
夜眠れなくなるよりも
いつもより少し早く起きる程度の方が
実行しやすいに決まっている。
本書を読めば、多分どなたも5時半起き、
やってみよう!という気になるであろう。
ところが、後半がいただけない。
安眠グッズを紹介してくれているのだが、
科学的根拠を示してくれていない。
メーカーの宣伝文句そのままでは
前半の科学に満ちた内容が霞んで見えてしまう。
気にならない人は全く気にならないだろうが、
科学畑の人間にはこのあたりが気になってしまった。
またカプサイシンの親族であるカプシエイト。
これにダイエット効果がある、
というすでに科学的に否定された荒唐無稽な文章。
お酒を飲むと「アルデヒド」が発生し・・・という
科学者とは思えない大雑把な表現。
素人相手の文章だろうと科学者たるもの
このあたりはこだわりを持って書くべきである。
前半の理論的な内容と後半の健康食品通販番組のような
むちゃくちゃ内容はとても同一人物が書いたとは思えないが
明日から5時半に起きてみよう!!と
思わせてくれたことを評価し、
早起きしたい人は購入しても損はない、と言っておこう。