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241 人中、231人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
英国女性は強い,
By yamashina (長崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 朝鮮紀行 (講談社学術文庫) (文庫)
当時62ー65才の英国女性の気力と体力に圧倒された。中国人の従僕から「朝までちゃんと生きていてくださいよ」といわれた不潔と悪臭と蒸熱の宿、遼河の洪水の中、寝具まで濡れた船旅、など、とてもこんな人にはかなわないなあと思った。また、ソウルの商店の商品を26種、屋台の商品を23種数え上げる観察眼はどうだろう。随所に、個別的なものを徹底的に観察記録する記憶に長けた知性がうかがわれる。たいへん読みごたえがある。ただ、英国人だから料理の評価は割り引いて読まなければとは思う。夏にもオンドルに炊事の煙がいやでも通るので、部屋がものすごく暑くなるということには、不祥まったく気がつかなかった。朝鮮の家屋は「冬をむねとして」造ってあるらしい。借金という名目の搾取が日塊??に行われていて、居候が恥どころか威張っているという記事は多いに考えさせられた。35章のムダンの記述など文化人類学の論文より詳しそうだ。金剛山の山寺は特に美しく記述されているが、1950年以降どうなったか心苦しく感じた。当時の少年僧なら生きていたかもしれない。 朝鮮だけでなく、清の奉天、ウラジオストクの記述もあり、得したような感じと共に興味深く読んだ。沿海州に入植した朝鮮人の農家には「本国では高級官僚の家ですらめったに見られないような家具がふんだんにある」という指摘もあった。ロシアの警察署長が不潔を監視しているのは、戦前の台湾を思わせた。ロシア革命以後、彼らはうまくやったのだろうか? 原書は現在、かなり高い本なので、読み易い訳文の翻訳書を買えるのはありがたいのだが、翻訳の底本、省略の有無などの解題がないのは困る。英語タイトルさえわからないのだ。
403 人中、383人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
当時の状況をリアルに描いて...,
By
レビュー対象商品: 朝鮮紀行 (講談社学術文庫) (文庫)
「日本奥地紀行」も読みました。東北地方と東京などの都市部との落差に著者は驚いていますね。 この本を読むと儒教思想と事大主義が朝鮮を酷く蝕んでいたのが判ります。
184 人中、175人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
著者の冷酷な視線が突き刺さる,
By
レビュー対象商品: 朝鮮紀行 (講談社学術文庫) (文庫)
先進国のインテリである著者は、あたかも研究対象を観察する学者のごとく末期李朝を眺める。その自分の価値観に疑いを持たない著者の姿勢は批判も可能だろうが、物分りの良い文化相対主義を粉砕するほど彼女の描く李朝末期の実情は惨い。とかく評価の割れる閔妃に関する記述も面白い、著者の目には意欲のある賢い人間と映ったようだ。
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