N響のコンサートなのになぜか朝比奈隆のDVDを見かけて気になっていた。大学生時代に大フィルのコンサートにはよく行ったのに、なぜか朝比奈の指揮を見ることがなかった。
朝比奈はブルックナーの指揮では名演奏の誉れが高く、タワーレコードでは大フィルのブルックナーチクルスが1万円ほどで販売されていて、この選曲DVDと比較して、どっちにしようか考えてDVDを購入した。
それには大フィルか新日本フィルかと比較したことも一因である。
日本人マエストロも最近では、かなり見栄えでダイナミックな指揮をする指揮者が増えてきたようだ。
でも素人といわれるが、決して評価が高くなかったと思える大フィルを手中にして頑張った朝比奈の指揮ぶりを、CDじゃなくDVDで見たかった。音楽は目じゃなく耳で聞くものかもしれないが、今は映像が簡単に入手できるのであるから、購入するなら当然DVDであろう。ただ実相寺のベートーベンがあまりに不出来であり、ブルックナーの購入に二の足を踏む人が多いのではないか。事実購入を決めてから、ベートーベンのレビューを見て、しまった、キャンセルしたいと思いもしたが、もう出荷され、やむなく配達を待っていた。これは500分のDVDで1万1千円。パーヴォ・ヤルヴィのベートーベン全集が400分で1万円。当然パーヴォの方がカラー映像がきれいであるが。しかしDVDを見てみて、実相寺自身がベートーベンの時は正直ビデオ撮りが未熟であった、ブラームス、ブルックナーと経験を積みカメラも8台使用して3番を満足に収録できたと、朝比奈とのインタビューも交えて記録されていた。当然固定式のカメラであり、同じアングルではあって、映像を見ると飽きるであろうが、音楽は素晴らしく良くて、演奏がよければOKではないか。朝比奈の記念すべき演奏を見ていただきたい。