「政治家とカネ」に対する怒り「マスコミ不信」のいまこそ読み返すべき本である。
本書は、朝日新聞横浜支局という一地方支局で、リクルート事件の調査報道を指揮した記者の手になるものである。
日本のマスコミは、官製情報の垂れ流し部門、省庁の広報機関に堕している感が否めないが、本書では調査報道を
「当局に頼らずに報道機関自身の責任で、隠された不正や疑惑を追及する報道」と定義し、
記者はいつも身奇麗でなければならないと戒める。
著者がが関わった「平和相互銀行事件」「三越ニセ秘宝事件」「建設談合事件」「KDD事件」「東京医科歯科大学教授選考汚職事件」
など、豊富な事例を引きながら、調査報道の実際を語っている。
ところで、著者は「政治とカネ」ではなく用心深く「政治家とカネ」と表記している.カネの問題は政治にではなく、
政治家にあると,ぼくも思う。