恩田作品ではおなじみのあの学園の面々が登場するお話もあれば、
ホラーあり(しかもスプラッターホラーのようなモノまで!)、ショートショートありの
いろんなものが詰め込まれた作品集でした。
さまざまなタイプの「恐怖」にゾクゾクしつつも楽しめます。
中でも一番好きなのは「冷凍みかん」。
タイトルのユルユル感とはうらはらにスケールが大きく、
想像力を激しく刺激される意欲作。
「卒業」は短すぎて、状況が把握できぬ間に終わってしまうけど、
そのほんの一瞬の恐怖だけを切り取って作品にしちゃうってのもありなのかも!?
私が短編を嫌いな理由は「世界観を堪能する前に終わってしまう短さ」だったのですが、
瞬間を楽しむことが文学でも成立するのだと、この本で知りました。
これは今後、短編やショートショートを楽しむ上では大きな収穫です☆