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「地球交響曲第2番」への出演でも知られる佐藤初女さん。
彼女が主宰する場、イスキアに集う人たちの寄稿、
対談、料理の作り方まで載っている
小さいのに盛りだくさん、手に取りやすい可愛い本。
お値打ちだ。
カトリックの女子修道会、女子パウロ会の出版だが
ちっとも宗教臭さ、抹香臭さがない。
いい編集担当者がいるんだろうなと思わされる。
短くてとても読みやすい作品ではあるが、内容はとても深い。
とりわけ印象に残ったポイントを上げると:
1 人の疲れた心は、お金ではなく食べ物や自然との触れ合いによって癒される。
2 おいしい料理を作るには、素材の鮮度、旬のもの、その土地のものであることが欠かせないが、
素材そのものを「いのちあるもの」として捉え、どうすればその素材を「生かせるか」を考える必要がある。
3 高価で贅沢な素材を使うというよりは、「冷蔵庫の中にある限られた素材でひらめきを働かせること」に料理の楽しさがある。
4 人の心は街のスーパーに並ぶ味ではなく、家庭の味によって満たされる。
私はクリスチャンではないので、宗教の話にはいささかの違和感があったものの、
なるほど思い当たることも多い。正しく幸せに食べるという行為は、
単に空腹を満たすばかりではなく、苦しみを乗り越える糧や、
よりよい社会や人生を築くための礎にもなるのだとあたたかい気持ちにさせてくれた。
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