構成以下のとおり
『PandoraHearts』のカラーイラスト(全体の3分の2ぐらい)
『望月淳と楽描き』と称したラフスケッチ集(一部吹き出しによる作者コメント付き)
『クリムゾン・シェル』やアンソロジー本などで描いたカラーイラスト
掲載カラーイラスト一覧(全てに作者のコメント付き)
こういったイラスト集は掲載当時のカラーの雰囲気が味わえるので基本コミックス派の人に嬉しいものです。実際、カラー扉イラスト、雑誌の表紙イラストの他にカラー原稿まで掲載されていますし。しかしこのイラスト集はそれだけでなく、コミックスの表紙、中表紙のイラストだけでなく裏表紙や著者近影のカットイラストまで掲載されているという、本誌派にも嬉しい内容となっています。掲載の仕方も凝っています。またドラマCD関連イラストやアニメイト限定の購入特典の色紙イラストなども掲載されています。
帯によると掲載されているカラーイラストは120枚以上、秘蔵ラフスケッチが180点以上。なんと『望月淳と楽描き』は32ページあります。表紙をはじめとする書き下ろしイラストは『PandoraHearts』だけではなく、『クリムゾン・シェル』も2枚かきおろされています。イラストのページには何に使用されたイラストなのか全く記されていないので、最後の掲載カラーイラストの一覧で初出を確認できるのはありがたいです。
イラスト集は特製の紙ボックスにはいっています。紙ボックスのひし形の部分から表紙のイラストの一部が見える仕掛けですが、中身にもこういった仕掛けが多数。一部切り取られたページが所々で出現、その向こう側にキャラや背景の一部が見えるようになっています。形は十字架や羽、花、丸とそのイラストの雰囲気にあわせたもの。
イラストを堪能することは勿論、作者コメントやラフスケッチに書かれている言葉や台詞を読み込むと作者の画材道具やキャラへのこだわりなどが楽しめます。あとがきによると中途半端なものを作りたくないと何度も打ち合わせを重ねたとのこと。その想いが充実した内容に繋がった一冊。