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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ミステリ的要素で考えるならば,
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レビュー対象商品: 有限と微小のパン (講談社ノベルス) (新書)
星5個は出せないです。だけど、作品そのものとしては、私は星5個です。この作品が「ミステリ」であり、「ミステリ」 はトリックが命!的な方には、もはやどうでもいいかも。 私は「あの天才」と犀川の会話が、あまりにもナンセンスな ものですけれど、「とても素敵」だと感じました。 シリーズ最後の作品とあって、シリーズ全体の伏線が明かさ れて、ああ、ナルホド、これはやられた、と思いました。
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
シンプルで難解なお話,
By イザカ (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 有限と微小のパン (講談社文庫) (文庫)
シリーズ通して見れば、最終作としてなかなか良い終わり方だと思います。森氏の作品は初期作を除けば謎解きよりも氏独特の哲学・文体・世界観が魅力だと思いますし。(この傾向はSMシリーズ終了後一気に顕著になっていき「女王の百年密室」「スカイ・クロラ」と言った傑作群につながっていきます)ただ…やっぱり「ミステリ」としても充実したものを期待してしまうんですよね。本作のトリックは完全に拍子抜けさせられるタイプのもので、作者がもっと凄いものを書くだけの力量を持ってると感じるだけに、余計残念です。並みの作家なら「ああ、こんなもんか」で納得できるんですけど… しかし先生と萌絵の関係は進展しませんよね(笑)結局「封印再度」でちょっとあったくらいか…じれったいわ!もう。以後の二人の登場する作品は未読ですが、進展はあったのでしょうか?凡人な僕の目から見れば十分天才で雲の上の人のようなこの2人、恋愛ざたとなるとすっかり子供みたいになるのは微笑ましかったです。もしかするとこれがこのシリーズ最大の魅力かもしれません(笑) そうやって振り返ってみると「自分はキャラ重視のミステリはあまり好きではない」と思っていたのですが、内容が充実していれば気にならないものだなと認識させられたシリーズでもありましたね。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
コードで書かれた傑作,
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レビュー対象商品: 有限と微小のパン (講談社文庫) (文庫)
1998年リリース。S&Mシリーズの第10作。最終作と表現しないのは『四季』(僕は限定版の愛蔵版を手に入れることができたシアワセものである)で再登場するからだ。S&Mシリーズを読了し、特に本作を読了して思うことは2つ。 1つは『真賀田四季』というキャラクターを森氏は最も愛し、大切にしているのだな、ということ(これは『四季』を読んでも分かる)。そしてもう1つはその最愛のキャラクターに語らせる『生と死』について、そして重ね合うように表される『バーチャルと現実』についての森理論である。生きているということを考える四季・犀川・萌絵。パンはそれを象徴するアイテムだ。 時に僕もプログラムを書いていて思う。僕が死んでも僕が作ったプログラムは生き続けるだろう、と。時にコードはばらされスクリプトのインクルード文で引かれるが故に見えなくなってもスクリプトに自らの名をCopyrightとともに残したコードは未来永劫ネットワークのどこかで生き続けるだろう、と。 巻末の解説は島田荘司である。御大の登場も当然と思える他に無いモノを森氏は建築した。そしてその建築物は実に詩的なコトバで語られた。島田氏の『森博嗣の文章は絶えず独立した一行になりたがっている』という評は実に森作品を的確に言い表している。それはまさにプログラム・コードである。コードで書かれたこの傑作は未来永劫ネットワークのどこかで生き続けるだろう。本作は特に最後がスゴイ。
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