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有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫)
 
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有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ソースティン ヴェブレン , Thorstein Veblen , 高 哲男
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

制度の進化論的プロセスを記述して、ガルブレイスなどに大きな影響を及ぼし、現代の経済人類学・消費社会論的思考の先駆者業績ともなった、ヴェブレンの主著の画期的新訳。

登録情報

  • 文庫: 460ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1998/03)
  • ISBN-10: 4480084169
  • ISBN-13: 978-4480084163
  • 発売日: 1998/03
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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53 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
いわずと知れた,経済学・社会学における古典的名著.新訳である本書はいままでの訳本でもっとも読みやすいものになっている.

小原訳(岩波文庫)とのちがいで気づいたことを挙げると,なにより字体が大きく綺麗なことが目をひく.単純なことだが,この利点は大きい.また当然,用語がより現代風になっている.たとえば,キーワードである"conspicuous"の訳も「衒示的」というあまり耳慣れないものから「顕示的」になった.訳の難しい語にはルビを多用しており,原語がわかるようになっているのも気が利いている(あくまでカタカナ表記だが).巻末の訳者解説も,「制度」「進化」「製作者本能」などヴェブレン独特の概念が簡潔にまとめてあって参考になる.

本書は,ボードリヤールやブルデューの!研究に影響を与えたことから,消費社会論ではすでに必読になっているようだ.また,非主流派経済学のバイブルとして有名な本書だが,90年代はじめあたりから主流派経済学のなかでも「ヴェブレン効果」のモデル化や実証研究が盛んになってきているらしい.このことから,今後もますます読まれていく古典だと思う.

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By machine
形式:文庫
H.G.ウェルズ、バートランドラッセル、ガルブレイスと読んできて、ヴェブレンの本書にたどり着きました。
 文明社会の本質は余剰の分配をどうするかであり、人間社会では生産者による分業分配から、競争心による略奪状態が基本になるという議論です。
 そこから余剰を獲得した階層が、自らを誇示するため、実用から離れた余暇や服装などを楽しむ、まさにその見栄と虚栄心が消費を形作るものだと喝破しています。
ラッセルやガルブレイスは、余剰の生産を、公共投資や、個人の生産的な趣味にもちいるべきだと論じていますが、現在の資本主義社会でどうしてそれが実現しないかということを本書はよく説明しています。 個人の競争心、つまり見栄 (本文ではもっと学術的に表現説明されていますが)が 社会生活を行う人間の本質である、という主張です。
たとえば日本はデフレで不況だといわれていますが、新宿や銀座、(大阪)梅田などを歩くと、それが信じられないようなブランドショップとお客の賑わいをみることができます。それすらも、都市住民の顕示的消費の性質として、いかに都市住民がその日ぐらしになってまでも、その体裁を維持するために出費を続けていくかが述べられていて、現在の都市の賑わいへの回答となっています。(102項)
 ひとつ残念なのはヴェブレンは一匹狼の不遇な研究者であったらしく、その弟子や学派をつくっていません。 後続の研究者がでていれば、現代資本社会の本質を消費の動機から論じる有効な理論ができていたと思います。 オリジナルで自分でやった研究ゆえに、本文は重複や難しい表現が多く、後半ではわれわれ日本人にはややわかりにくい記述になっています。 またこの 顕示的消費(や余暇)に対抗する製作者本能というのも説明もなく登場していて残念です。しかしながら、現在の消費社会を理解するうえで参考になる論点が多く、 社会学や経済学、ビジネスを学ぶものには必読の一冊だと思います。 社会主義や所得再分配がどうして理論どうりに機能しないかを研究するのにもいい資料になると思います。
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By から
形式:文庫
内容に関しては他のレビューがとっても参考になるので私からは一つ感想じみたものを。
ヴェブレンの現代消費社会への毒気たっぷりの批判めいたものがある意味心地よい。
お上品な有閑階級セレブの消費パターンが、「搾取的野蛮文明」の名残だという論考。
ヴェブレンにかかると所有権まで野蛮な文明の名残だとか。
きちんとした論証がないので、その妥当性にはやや疑問は残るが、
彼の書き方は妙な説得力を持っています。
人間の欲望に対して、同時代に活躍した仏のデュルケムに似たような概念化をしていて興味深い。
アノミーと人間の欲望、顕示的消費としての欲望、ぜひ彼の『自殺論』もどうぞ。
19世紀末の本ですが、今の社会を見渡しても、ヴェブレンの主張は一定の妥当性を持っていそうだと思う。
値段も手ごろ、買ってみて損はないと思います。
文章がややこしく(訳者のせいではない)、同じことの繰り返しも多いので★四つ!
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