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小原訳(岩波文庫)とのちがいで気づいたことを挙げると,なにより字体が大きく綺麗なことが目をひく.単純なことだが,この利点は大きい.また当然,用語がより現代風になっている.たとえば,キーワードである"conspicuous"の訳も「衒示的」というあまり耳慣れないものから「顕示的」になった.訳の難しい語にはルビを多用しており,原語がわかるようになっているのも気が利いている(あくまでカタカナ表記だが).巻末の訳者解説も,「制度」「進化」「製作者本能」などヴェブレン独特の概念が簡潔にまとめてあって参考になる.
本書は,ボードリヤールやブルデューの!研究に影響を与えたことから,消費社会論ではすでに必読になっているようだ.また,非主流派経済学のバイブルとして有名な本書だが,90年代はじめあたりから主流派経済学のなかでも「ヴェブレン効果」のモデル化や実証研究が盛んになってきているらしい.このことから,今後もますます読まれていく古典だと思う.
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