有機農業というと、農薬や化学肥料を使わないとか
技術的な事ばかりがクローズアップされるようなきらいがあるが
この本を読むと、そういう事を越えた所に有機農業があるという事がよくわかる。
有機農業を何故するのか?という事を突き詰めて考えていくと、
それはある種の哲学にぶちあたると思う。
著者も本の中で書かれているように、哲学というのはつまり生き方。
自分がどういう生き方をしたいのか?
どうやって人生をわたっていきたいのか?
そういう事を、生きていれば人は誰しもが少なからず考える時期がくると思うが、
有機農業に携わるという事には、きっとそういう事への答えがあるように思う。
食の安全や食料難や自給率の低さについて叫ばれている昨今、
この本を読んで、自分の食べるものがどうやって作られているのかや、
食べ物の根本的な価値について思いを馳せてみるのもいいと思う。
もちろん、土の事や、農薬や化学肥料の正体についてなども
具体的に書かれていて大変為になる。
農業に従事している人以外の人も、読んで損はないとてもいい本だと思う。