高齢者の住まいに関しては、厚生労働省が所管する福祉施設の系統と、国土交通省が所管する住宅の系統があって、それぞれの制度がややこしい上に、相互に重なり合っている部分もあるから、非常に分かりにくい。加えて、最近制度改正が頻繁に行われるので、さらに複雑。
しかも事業者は事業者で独自の名称をつけて販売をしているので、もう、なにがなにやら。
役所に相談に行っても、縦割りの中の知識しかないから、福祉関係の部門は、厚生労働省の施設のことしか教えてくれない。
住宅系の部署に相談にいってみても、一般的にどこも高齢者の問題は取り扱っていないから知らないし、詳しいことはやっぱり福祉関係のところに行ってくれといわれてしまう。
すべてを網羅して相談にのってくれるようなところは、じつはどこにもないのです。
だから、そういう活動をやっているNPOなどの存在は非常に貴重。
東京他、あちこちそういう組織はできているようだ。
本書はそういう複雑怪奇な高齢者住宅の実情をかなりわかりやすく解説し、その問題点を摘出した本。
勉強になりました。