本書はメープルシロップを使ったレシピ集、料理にも砂糖や味醂に代えて使ってみましょうと提案されています。体にも良さそうですね。和風の煮物や肉・魚料理、ちらしずしにまで使われているのがユニークで、著者の探究心に驚かされました。
私もメープルの上品な甘さが大好きですが、我が家ではホットケーキに使うくらいでした。
幾つか試してみて感じたことなのですが、肉料理の味付けなどでシロップに熱が加わると、
上品なはずの甘さが独特のクセに変化してしまい、微妙に期待外れの仕上がりになってしまいました。特に強く感じたのが「豚肉のしょうが焼き」、最後に強火で肉に味をからませるのですが、かなり個性的なお味だなと思ってしまいました。もしかして私の舌が砂糖や味醂の味付けに慣らされ過ぎていて、ピント外れのコメントかもしれませんが・・・
わざわざメープル使わなくてもと思う料理が他にも数品がありました。
やはり1番しっくりくるのはデザート類で、お気に入りは焼いたお餅を砂糖醤油ならぬメープル醤油にからめる甘辛餅、クセになりそうな美味しさです。
冒頭に「おいしくてナチュラルで安心、これからの食のあり方に添う一冊」と著者によるコメントがありましたが、やはりネックとなるのはお値段、本物のメープルシロップは1本が千円以上と高価、しかも本書で使用されているのは4種類も!!1回の調理で瓶の半分近くがなくなるレシピもあり、庶民感覚からはかけ離れた料理本という印象を持ちました。
一般家庭で日常的にバンパン使うのはかなり無理があるように思います。
いつものことですが、有元本は写真がキレイ・スタイリングも洗練されていて、眺めていてとても優雅な気分になれます。