有元葉子さんの本は初期の頃の本は何冊か持っていて、ボロボロになるまで読んではレシピを愛用しています。最近は作り方が短くて(省かれすぎていて)不親切だなと思っていたし、有元さんの料理に対するコメントもどこかの本で見たようなものばかり....と半ば飽きて買い控えていましたがこの本は立ち読みして即買いでした。
本を開けたときから有元さんのメッセージがたくさん書かれていました。有元さんの小さなころの思い出やなぜ料理研究家になったのか、今はロンドンにも住まいを持たれていることなど、あのNHKで見る有元さんそのままの落ち着いた大人らしい文章で引きこまれている自分がいました。
久しぶりにポリシーがある料理本といえばいいのかな? プロによる本だと感じました。巷にあふれる「ほら私の料理素敵でしょ」的な本や、ブログをまとめた本とは一線を画してます。「これを伝えたい」というのが明確。なぜこの本を出されたのかの熱意や温かさがすごく良くわかる。有元さんの和食はおいしいと評判なので、これを元に外国の方がもっと和食に目覚めてくれるかもしれません。いや、有元さんの料理ならば外国の方もきっと日本の家庭料理の良さに目覚めてくれるでしょう。
のっているレシピ自体は日本でも海外でも関係なく、フツウに作ることができるものばかり。しごく簡単。それでいてお洒落なのはさすがだと思いました。にんにくと煮る豚の角煮、りんごと柚子のデザート、きのこの昆布浸しを作りましたがどれもおいしかったし、季節になったら新ショウガでガリも作ってみたい、それに今度はしめ鯖とセロリのサラダにも挑戦したいと思っています。