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月桃夜
 
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月桃夜 [単行本]

遠田 潤子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

想いは人知れず、この世の終わりまで滾り立つ―。死んでもいいと海を漂う茉莉香に、虚空を彷徨う大鷲が語りかける。熱く狂おしい兄の想いを、お前はなかったことにできるのか?かつて二百年前の奄美にも、許されぬ愛を望んだ兄妹がいた…。苛酷な階級社会で奴隷に生まれた少年は、やがて愛することを知り、運命に抗うことを決意する。第21回「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

遠田 潤子
1966(昭和41)年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。ドストエフスキーや森鴎外の作品世界の「理不尽な何か」に惹かれ、創作活動を始めた。現在、大阪府在住。『月桃夜』にて第21回「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/11/20)
  • ISBN-10: 4103198311
  • ISBN-13: 978-4103198314
  • 発売日: 2009/11/20
  • 商品の寸法: 19.6 x 14 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 249,040位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By linrin
形式:単行本
日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作である。
一気に読んだ。
この賞の受賞作は読むのに苦労する作品が結構ある。
良く言えば枠にとらわれることがない、悪く言えば一般受けしないマニアックな作品が多いからだ。
ごく普通の読書人にはちょっとハードルが高い。相当の読書家でないと作品の面白さがわからないことがある。
が、この作品は一気に読めた。
けれんのない、物語性の豊かな作品である。
舞台は200年前の奄美大島。そこに現代の奄美の海上を漂う少女と鷲の語りが交わる。
琉球は歴史の授業に出てきても、奄美については習ったことがない。
こんな過酷な歴史があったのだ。
その時代に生きた兄妹の愛。
理不尽な世の中を生きる人々の生。
人の弱さ、狡さ、悲しみを見事に描いている。

物語の最後で語られる言葉は、そこまで読み進んできた者の胸に深く刺さる。
「おまえも一粒の椎だ」
この本を手に取り、この言葉の意味をぜひ知って貰いたい。
この言葉を必要としている人が、現代にも多くいるはずだ。

読書の喜びを存分に味わわせてくれる物語だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大変な力作 2010/3/24
形式:単行本
出だしはどうもピンとこなかったんですが、奄美大島での話になってからはぐいぐいと引き込まれました。兄と妹が主人公ですが血のつながりはありません。
江戸時代の奄美大島は薩摩藩の圧政に苦しめられていました。その中で琉球の独自の文化が守られています。感動の大作で涙なしには読めません。女性にもってこいの話だと思えました。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
独特の世界をもち、今後がすこぶる楽しみな新人作家が現れました。
神話と現実の間を巧みに行き来する、ファンタジーとしての出来映えに関心が奪われがちですが、実は人間の「孤独」をテーマとした、胸に迫る人間物語です。絶望的な運命から解き放される幻想を抱いては、踏みにじられるフィエクサの哀れに、涙せずにはいられません。
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