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毎朝同じ満員電車で少なからずも不愉快な思いをしていれば、1回は誰しもがうなづけることではないでしょうか。
そんな出だしで始まったこの二人の物語。
それは私の毎朝の不愉快な電車通勤も、少し快適にしてくれるだけの力のある物語でした。
本作は主人公であるOL陶子とひょんなことから彼女の助手に納まった青年が、ありふれた日常の中の、ともすれば見逃してしまうようなささやかな謎の数々を解明して行く連作ミステリです。
加納さんの優れた点は、1つ1つの謎をキチンと解明しながら、最後にはその一連の物語があるべきところに綺麗に納まり、1枚の美しいパズルを描き出すように、作品全体が大きな流れの中で首尾一貫性を失わないことです。
最後はちょっと「ホロリ」とさせながらも爽やかな後読感を残してくれるあたり、さすがです。
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