月族プラリネの物語を青年・飛鳥から聞いて2年が過ぎたが、いまでも薬子の胸の中には彼の思い出が棲みついていた。
恋に焦らなくなった薬子のもとに、『月族通信』という件名の奇妙なメールが届きはじめるが、そんなとき薬子は月の写真展「月族の夕べ」に誘われる。
会場で出会った月を撮るカメラマンの北条は言った。
「もしかしたら、君も月族ではないかしら?」
北条の瞳の奥に広がる宇宙へ吸い寄せられるように、薬子の心には、月の光に揺れる砂漠がうっすらと現れるのだった――。
王女プラリネにはじまった月の民の物語は、愛に生きたルーンの物語へと語り継がれていく。月族シリーズ第二巻。
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愛を知らない人たちの、愛を知るための戦いがこの物語には秘められています。
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