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月島慕情 (文春文庫)
 
 

月島慕情 (文春文庫) [文庫]

浅田 次郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

三十を過ぎた吉原の女郎・ミノにふってわいた“幸運”。自分にふさわしい幸せを見つけた彼女の人生の選択とは? “感動無限大”短篇集 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

恋する男に身請けされることが決まった吉原の女が、真実を知って選んだ道とは…。表題作ほか、ワンマン社長とガード下の靴磨きの老人の生き様を描いた傑作「シューシャインボーイ」など、市井に生きる人々の優しさ、矜持を描いた珠玉の短篇集。著者自身が創作秘話を語った貴重な「自作解説」も収録。

登録情報

  • 文庫: 319ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/11/10)
  • ISBN-10: 4167646080
  • ISBN-13: 978-4167646080
  • 発売日: 2009/11/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「平成の泣かせ屋」の異名を取る浅田氏の短編集。さすがに稀代のストーリーテラー、凄いです。何が凄いか……。巻末にある桜庭一樹氏の解説に次のような一節があります。「浅田次郎の小説は、読者を泣かせるから偉いんじゃない。涙の理由が自分でもわからないから、凄いんだ」
 「月島慕情」「供物」「雪鰻」「インセクト」「冬の星座」「めぐりあい」「シューシャインボーイ」の7編。泣ける話ばかりです。
 浅田氏の所謂「泣かせ」については、否定的な意見がある。例えば「月島慕情」と「めぐりあい」ではつかみかけた幸せを自ら身をひくことで逃してしまう女性を描いているが、男にとってまことに都合の良い女を創り上げその行為を美化するという欺瞞に満ちた小説だ、といった意見です。しかし私はそれはあたらないと思います。浅田氏が描く人物は、心には心で応える人物だから。つまり相手の気持ちに報いるために自分を捨てる覚悟を持っているからです。浅田氏は「シューシャインボーイ」の中で菊治にこう語らせます。「世間のせいにするな。他人のせいにするな。親のせいにするな。男ならば、ぜんぶ自分のせいだ」
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
しみじみ 2007/5/18
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー
形式:単行本
著者が現在執筆中の長編は「中原の虹」という、中国を舞台としたものだ。
前回の大作「蒼穹の昴」もやはり、中国を舞台にした大河的作品だった。
どちらも、すばらしく感動的な物語であるが「泣き」は重視されない。
「泣かせの浅田次郎氏」なのだから、それを味わいたい。
そういう意味では、この短編集は、好適だ。

著者が大河的作品に取り組んでいる理由は、おそらく代表作を仕上げたいのだと思う。
それはそれで、我々に、大きな感動をもたらしてくれている。

一転、この短編集は、しみじみと味わい深い。
表題作の舞台は、明治末期から大正にかけてと思われるが、子供が売られるのが哀しい。
しかし、売られた後の人生は、波瀾万丈ではあるが、人間らしさを見失っていない。

その他の作品も、いくつかは、主人公は人生を斜めに構えている。
そうせざるを得ない、不幸が前提が、あるにはある。
しかし、物語の展開が人の心を大きくえぐる。

本書は、文字がゆったりと配列されている。
一字一句を、かみしめる様に読むと、いくらでも味が浸み出してくる。

著者の本領発揮の、傑作短編集だ。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
作家とは、この人のように空中から金貨やボールペンを取り出すように、180度違う世界、ジャンルを飛び越えた作品を次々に作り出して聞かせる人をいうのでしょうか。それとも浅田氏のみが、そのような縦横無尽な別々の時代、分野の話を実際に本人が見てきたかのように創作できる人なのでしょうか。物語をつむぎ出す小説界の安打製造機と言ってもいい人のように感じました。

この本のすべての話が面白い。私が特に感銘を受けたのは太平洋戦争末期の日本軍が負け戦、玉砕の南方戦線での話だ。作者はほかの人から体験談を聞いたのだろうと思われるが、自分の腕の腐敗した傷口から湧き出る蛆虫をつまんで貴重な蛋白源として食べて、内地や激戦地でない地域から会議に集まったノンビリムードの他の将校たちの度肝を抜き、顔をそむけさせ驚かせるシーンの描写。南方の島で食料も尽き、飢餓に耐えかねて同僚の兵士を殺し、肉を食べる。その、人としての道を踏み外した兵隊をジャングルの中を探して歩き、人としての誇りを持って責任をとるように説諭して射殺して回る役目。同僚を食べるために殺す兵隊、その兵隊を教え諭し処断して回り、殺す役目。また敵国の兵隊を殺す戦争。やりきれない現実を実態を精細にとらえ、世間に知らしめてくれた作品。
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読んで損はしません
浅田次郎という稀代のストーリーテラーが大好きで、これまで50作以上読んできました。近年は長編時代小説の書き手としても様々な作品を生み出したこともあって、「泣かせ屋... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: sasabon
義理、人情の世界もいいかも。。。
浅田次郎独特の人間味あふれる世界が広がってます。

秋の夜長におすすめの一冊です。
投稿日: 12か月前 投稿者: tamadam
その1行の、引力
短編集です。

切り口や、読後感はどれも異なりますが、... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 有馬 蒼
家内と回し読みして泣きっぱなしでした
表題の月島慕情やめぐりあいは、男性から見た女性の力強さと男性の狡さを突き付けられ心が痛くなる作品でした。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: TOORY
安定感抜群の短編集
短編7つ。「月島慕情」「供物」「雪鰻」「インセクト」「冬の星座」「めぐり合い」「シューシャンボーイ」... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: Syounet
2回目に……
最後に収録されている、「シューシャインボーイ」を、今読み返して、泣いてスッキリしました!! 続きを読む
投稿日: 2010/5/2 投稿者: アビー924
こいつは、、
正直泣けます。じーんときます。懐かしい匂いを感じます。
これで浅田次郎にはまりました。
投稿日: 2010/3/12 投稿者: ボンバルディア33
泣ける
先日読んだ著者の短編集はハズレでしたが、この短編集はアタリでした。期待どおりに泣かせてくれます。いずれも味わいのある作品なので、連続して読み進むよりも1日1作とい... 続きを読む
投稿日: 2010/2/20 投稿者: vatmideo
ありがとうな思い出
浅田次郎著 『月島慕情』文芸春秋社。
「シューシャインボーイ」という短編に感動です。

涙です。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/12 投稿者: 赤門
ひとつ分からないことが…
著者の作品は、「地下鉄に乗って」と「蒼穹の昴」、「中原の虹」しか読んだことがなく、短編はこれが初めてだ。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/15 投稿者: 夢見
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