内容紹介
◆特集◆
経済危機を成長機会に変えるIT投資 ~未曾有の不況だからこそ実現できる企業改革~
米国のサブプライムローン問題に端を発した金融危機は、かつてないスピードで世界中に広まり、実態経済にまで深刻なダメージを与えるに至った。この不況に直面している日本企業の中には、嵐が過ぎ去るのを待つかのように、ただひたすらに身をすくめて耐えているところも少なくないようだ。しかしながら、迅速かつ柔軟な変化が要求されるビジネスの世界においては、「変化しない」という選択肢にもまた大きなリスクが伴うことになる。そこで本稿では、現在直面している危機的な経済状況の中で、企業はどのようなIT投資を行うべきであるかの指針を示すことにする。
◆特別企画◆
セキュリティ・コストを削減に導く3つのキーワード ~「統合」「SaaS」「セキュリティ・サービス」~
世界的な景気後退の影響で、多くの企業が2009年のIT予算を大幅に削減せざるをえない状況に追い込まれている。他方、恐るべき攻撃力を持ったマルウェアが次々と登場し、企業を取り巻くセキュリティ脅威は増大する一方だ。Webアプリケーションの脆弱性が狙われ、巧みな話術を用いたソーシャル・エンジニアリングが仕掛けられる、というように、複合的リスクが増しているのである。こうしたなか、限られた予算で重要情報を保護していくためには、セキュリティ対策を効率よく導入・実施する必要がある。本企画では、この命題への答えを導き出すキーワードとして、「統合」「SaaS」「セキュリティ・サービス」の3つを取り上げる。
◆特別企画◆
2人のキー・パーソンが唱えるオープンソースの新たな「可能性」 ~不況下におけるIT投資の切り札となるか?!~
景気後退に伴って企業のIT予算が大幅に減額されるなか、導入コストの安さにひかれるかたちで、再びオープンソース・ソフトウェア(OSS)に大きな注目が集まっている。オペレーティング・システム(OS)のLinuxやデータベース・ソフトのMySQLをはじめ、かねてより企業の業務システムに活用されていたOSSも少なくないが、その流れに目をつぶってきた「保守派」の企業までもがOSSに目を向けるようになってきたのが、最近の特徴である。そこで本誌では、オープンソース界の重鎮2人──米国サン・マイクロシステムズCEOのジョナサン・シュワルツ氏と、Linuxカーネル開発を主導するリーナス・トーバルズ氏──に、不況下におけるOSSの活用法を中心に、オープンソース界の最新動向や課題などについて話を聞き、特別企画のかたちで、その内容を紹介することにした。深刻なムードを漂わせるシュワルツ氏に対して、冗談を交えながら気楽に語るトーバルズ氏。そこにはもちろん2人の性格の違いもあるのだろうが、何よりも2人の置かれた立場の違いが大きいのだろう。とはいえ、不況下にあってもオープンソースの未来が明るく、今後はOSSがより深く企業システムに入り込んでいくだろうという点では、2人の見解は見事に一致している。
この雑誌について