絶倫以外取り柄のないニート青年を主役とした漫画界のブーギーナイト+αで眼が離せない 隔月連載、新井英樹氏「SCATTER あなたがここにいてほしい」、新展開。
異星SF宮廷超能力者物、三宅乱丈氏「イムリ」も驚愕の展開。
志村貴子氏「放蕩息子」、異性装に目覚めた美少年が第二次性徴を迎え、徐々に男らしくなって行く様子がこんなに繊細に描かれている漫画を他に知りません。
他も女子中学生がチェーンソーで敵を殺しまくりながら爽快な三家本礼氏『血まみれスケバン・チェーンソー』、漫画家の内情を描写して時にギャグを越えてしまう唐沢なをき氏「漫画極道」、松田洋子氏『ママゴト』、しりあがり寿氏の一連の漫画、痴漢冤罪と除霊物を組み合わせた展開が面白いタイム涼介氏『I.C.U.』、オタクと過疎市と政治を組み合わせた鈴木みそ氏『限界集落温泉』、鮪オーケストラ氏の生臭く異形の読み切り、いつの間にか淡々と本誌に溶け込んでいるいしかわじゅん氏『吉祥寺キャットウォーク』、特濃の羽生生純氏、カネコアツシ氏、山川直人氏、上野顕太郎氏、金平守人氏と可愛い須藤真澄氏、安永知澄氏、竹本泉氏…。
三好銀氏のシリーズ連載『海辺へ行く道』が最終回を迎えます。
「自分の漫画を毎月描き続ける。」作家揃い以外はジャンル分けも無意味な異能漫画月刊誌です。
他の漫画誌でも一時的にカルトな面子が集まる事は有りますが、これだけの連載陣を継続掲載し、かなりの確率で単行本化し続けるのは今の御時勢、中々出来る事ではありません。
存続を危惧させながらも、ヤマザキマリエ氏『テルマエ・ロマエ』のヒットも有り、商業誌としてちゃんと成立しているのも頼もしいです。
オマケの手ぬぐいは「首に巻いても強く締めすぎない様に。」との注意書きも笑える楽しい物でした。
次号からいましろたかし氏が『原発幻魔大戦』で新連載、本誌でカムバックした丸尾末広氏が夢野久作氏の原作に挑む『瓶詰の地獄』が掲載予定です。