内容紹介
●特集:生活者の力は商品開発を活性化できるか?
●総論:商品づくりを通じた生活者とのコミュニケーションが新たな価値創造につながる
近年、生活者参加型の商品開発に注目が集まっている。その背景としては、市場の成熟化や生活者の個性化・多様化などが、企業によるマーケットの見極めを難しくしていることがあるようだ。開発スピードなどの点で課題は残るものの、生活者とのコミュニケーションが深化したり、プロの視点ではなかなかたどり着けない“気付き”がもたらされたりするなど、副次的なメリットも多く、今後も多くの企業にとってトライする価値のある施策であるということができるだろう。
●(株)エーエム・ピーエム・ジャパン:顧客のアイデアに基づいて開発した商品を販売
(株)エーエム・ピーエム・ジャパンでは2007年9月、「大人の食育」の普及・啓蒙活動として展開している「カラダにキブンにイイコトクラブ」の活動のひとつとして、「あなたとつくるクラブメニュー」キャンペーンを実施。顧客から募集したアイデアに基づく商品開発を行った。開発商品はいずれも好評を博し、また、食文化の多様化の進展など、新たな効果も表れる結果となった。
●カルピス(株):消費者との共同開発から新しいフレーバーが誕生
“健康”を企業活動の大きなテーマに、“カラダの健康”にとどまらず、おいしさによってもたらされる“ココロの健康”の重要性を説いてきたカルピス(株)。同社商品の愛飲者との絆を深める目的で始めたプロジェクトを通して、新商品が誕生した。国内の清涼飲料業界では初の試みとなる、そのプロセスを紹介する。
●パルシステム生活協同組合連合会:組合員参画型商品開発により、生協ブランドのロイヤルティ向上を目指す
1都8県にある10の生協から構成されるパルシステムは組合員による生活者参加型商品開発を手掛けており、2005年12月にはインターネットを活用した「商品開発オンラインモニター」を立ち上げた。しかし、モニタリングから1品目を開発するまでに要する期間が1年弱も掛かることから、短期間で商品開発ができる制度の改善に着手。これにより、より多くの組合員が開発に参加できるようになった。
●P&G(株):コラボレーション相手とのパートナーシップをベースとするコネクト・アンド・デベロップ戦略を展開
世界最大の日用消費財メーカー、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(株)は2000年、“コネクト・アンド・デべロップ”(C+D)と呼ばれるオープン・イノベーション・モデルを打ち出した。C+D戦略の展開においてはパートナーとのwin-winの関係性構築を重視。高い成果を上げている取り組みを紹介する。
●対談:インターネットによって収集された生活者の「事実」を、いかに集約、類型化できるかが商品開発のカギ
(株)ドゥ・ハウス 代表取締役社長 稲垣佳伸氏
ニフティ(株) サービスビジネス事業本部 ビジネスコミュニティ部 正野公昭氏