私は企業内FPとして金融商品の販売にかかわっており、
自分たちが発売している様々な投資商品には、正直良心の呵責を感じている。
「変額年金」「リスク限定型投信」「毎月分配型投信」などが代表例だ。
こうした商品は、顧客のためにならないとは思いながら、
会社員として内部では声を上げづらいというのが実情だ。
この本では、こうした商品について何が問題かを、
非常に明確に、しかも簡潔に指摘されている。
筆者は大手新聞の記者の方らしいが、金融機関に遠慮せずに書いている印象だ。
おそらく取材先tのしがらみもあるだろうと考えると、
こうした正直な記述には讃辞を送りたい。
第4章の、医療費や税金や年金の記述などもかなり正確で詳細だ。
(特に年金の増額法はFPの中でも十分知られていない。ここまで詳しく記述している本は稀だろう)
本書が薦めるETFなどインデックス運用が、さらに広がっていくべきかどうかについては
個人的に疑義を感じているため星1つを減じるが、
全体として広く読まれるべき良質なマネー本ではあろう。
最近、こうした良質なマネー本が少しずつ増えてきたことは喜ばしい。