「うしとら」、「からくり」と大好きだった作品群。この月光条例も無論、ずっと読んではいたのですが今ひとつ作品の中に入っていけないもどかしさをずっと感じていました。読み手である私の年齢と、本来の対象として描かれている読者の年齢層の違いなのかな、と思ってはいたのですが、今回「赤ずきん」のエピソードにはそれらの鬱屈を力技で流し去るような「優しさ」が含まれていました。そんなつもりはなかったのに、気が付くと涙がぽろり、ぽろりと筋を引いて…。
5巻まで読んで、今ひとつ私のように作品に入り込めなかった方。もし、もう読むのをやめようかな、などとお考えだったのであれば、最後にこの「赤ずきん」の話を読んでから決めてください。
藤田作品の「真ん中」で輝いてる優しさという暖かくて激しい炎は、そんな人にも今回届くかもしれません。久し振りに漫画読んで涙が流れ落ちました。