月光仮面と言えば1950年代のテレビ映画として記憶されていますが、実は当時テレビがある
家はまだまだ珍しかった。私などはテレビの月光仮面が終了した直後にテレビを買ってもら
ったものですから月光仮面にはずっと未練がありましたね。そういう子供たちのために東映
オリジナルの劇場版「月光仮面」がありました。テレビでしか見ていない子どもと、映画で
しか見ていない子供同士が写真メンコなどを見つめて「この月光仮面はちがう!」とわめき
合っていたことを思い出します。テレビと映画の二種類の月光仮面がいたのですね。
映画版の方が結構スピード感があり、今見ても退屈しません。(テレビ版は現代人にはどう
見ても長ったらしい)悪役も当時のベテラン俳優が演じていて引き締まっています。第一部
の悪役どくろ仮面は断然映画版の方が格好いい。第二部のサタンの爪の仮面も映画の方がい
かにも悪魔らしい笑みを浮かべて不気味です。第三部の怪獣コングはおどろおどろしい登場
で子供ながらに心臓がどきんどきんとしたことを覚えています。しかもこれを操る国際暗殺
団の首領が何と加藤嘉(名作『砂の器』(1974年)の親子の巡礼の父親役ですよ)。これは
見ごたえあります。第四部の幽霊党の首領は往年のアクション俳優岡譲二。これにヒロイン
が参議院議員もやった山東昭子。第五部「悪魔の最後」だけはテレビと話が異なっているの
ですが、これは私は見逃してしまった。やっとDVDで見られます。何せ梅宮辰夫さんも出演
しているのですよ。(梅宮辰夫の「遊星王子」もDVDで出して欲しいですね)
1980年代に一度ビデオが発売されましたが、画面がシネスコサイズではなく当時のテレビ
サイズに圧縮されていたのが大いに不満でした。
東映さんには10年前から「今出せば団塊の世代が必ず買いますから」とお願いしてきたの
ですが、月光仮面生誕50年の今がベスト・タイミングかもしれません。スチル写真も入れて
くれているようですが、実はこれが大事。写真メンコ(今でいうトレーディングカード)の
原版なのです。月光仮面の写真メンコは映画版の方が圧倒的に多かったと記憶しています。
さあ買おう、見よう!