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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
主人公が動きだし、物語世界が拡がる,
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レビュー対象商品: 月の影 影の海(下) (講談社文庫) (文庫)
上巻では弱々しく精彩を欠いた主人公・陽子。というか悲惨すぎたよ運命が。下巻になると、心を許せる友との出会いがあり、物語が大きく動き始めます。やはり主人公が意志を持つとイイ! 上巻まるまる我慢した甲斐があります。雁国に渡ってからは桃太郎侍のような水戸黄門のような展開もあり、ちょっとお約束っぽい気もするのですが、大いに盛り上がります。 しかもこの盛り上がりは、まだプロローグにすぎない! これから大いなる物語世界が始まる。本好きにとってこたえられない瞬間です。この本と出合って良かった!と思いました。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
役割を生きることの難しさ,
By イシハラ (福井) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 月の影 影の海(下) (講談社文庫) (文庫)
急に読みたくなって、本箱から取り出した十二国記。やはり読ませます。この巻は、主人公・陽子が、本来彼女が属する異世界に連れ戻され、苦難の末に王となるまでを描いた作品です。それにしても暗いなあ。人間の心の醜さや弱さ、卑怯さを、しつこいまでに書き続ける上巻。下巻で盟友・楽俊が出てくるまでは、本当に鬱々としている。しかも、それが図星。 人が自分らしく生きるとはどういうことでしょう。社会の中で、自分に求められている役割を果たすこと。日本における陽子にとっては、「敵を作らず、誰をも傷つけないよい子」を演じることでした。しかし、よい子たらんとする陽子の努力は、傍目には「本心を出さない表面だけ付き合いをするの人間」としか写らない。一方、十二国における陽子は「天命により麒麟に選ばれ、荒廃した国土を救うことを運命付けられた王」という役割を求められます。ただの女子高生だった彼女にとっては、ほとんど不可能に近い。しかし、運命は容赦なく陽子を戦いの中へと駆り立てていくのです。最終的には、無事王位につくものの、陽子の未来が決して安穏ではないことは容易に想像がつきます。 巻末に付された、いかにも歴史書らしい記述の文章がいいなあ。上下巻を費やす陽子の波乱万丈の運命も、歴史の中で見るとたったこれだけになるというのも、まさしくその通りだと、歴史に名を残さない庶民は思うのです。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心の旅の果てに,
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レビュー対象商品: 月の影 影の海(下) (講談社文庫) (文庫)
十二国という異世界に迷い込んだ、少女陽子の過酷な旅を描いた完結編です。全てに傷つき絶望した少女に訪れた、数々の不思議な出会い。 自分を襲う迷いとの決着。そして待ちかまえていた思わぬ運命。 長い旅の果てに彼女が出した答えとは? 彼女の成長と生き様には、何度心を動かされたか分かりません。 その勇気と愛に、いつまでも手元に置きたいと思わせる一冊です。
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