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月の上の観覧車
 
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月の上の観覧車 [単行本]

荻原 浩
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

守れるはずもないことを、いくつ約束したのだろう。逃げ出した故郷、家族に押しつけた身勝手な夢。いつだってその残酷さに、気付かぬわけでは決してなかった―。月光の差し込む観覧車の中で、愛する人々と束の間の再会を遂げる男を描いた表題作ほか、繰り返せない時間の哀歓を描く著者最高の傑作短篇集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

荻原 浩
1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒。広告制作会社勤務を経てフリーのコピーライターに。97年小説すばる新人賞受賞作『オロロ畑でつかまえて』でデビュー。2005年には『明日の記憶』で山本周五郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 257ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/05)
  • ISBN-10: 410468905X
  • ISBN-13: 978-4104689057
  • 発売日: 2011/05
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 51,345位 (本のベストセラーを見る)
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8つはそれぞれ独立した短編小説ではあるのだけれど、私は何か「連作」に近い印象がある。人はどこかでなにかを選択しなければいけないし、その選択が正しかったかどうかは、すぐにわかることもあれば、今際の際に気がつくこともある。問いかけられているような気がした。「あなたなら?」「どちらを選ぶ?」「何を賭ける?」「そして、今からどうする?」と。
私はこの作品を読むことで「自分のささやかな証」みたいなものについて考えさせられた。この作品で、ぜひ直木賞を受賞して欲しい。そう念じている。
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By 紫陽花 VINE™ メンバー
表題作を含む8作を収めた短編集。ドタバタ・コメディからサスペンス、人情物まで幅広い作風を持つ作者だが、本作は作者の代表作となり得る秀逸な出来だと思った。各編の主人公は心に何らかの傷を抱えて生きている。そんな主人公達の脆くて混迷した心理状態を、過去と現在、現実と幻想の混淆の中で静かに映し出している。主人公達の頭に去来するのは、あり得たかもしれない別の人生、あり得たかもしれない他者との異なった関係、あったであろう亡き人の思念......。

各編の構成は必ずしもハッピーエンド的ではなく、主人公達の苦悩が全て解決される訳でもないのだが、不思議と優しい読後感を味わえる。題名の「観覧車」を借りれば、主人公達の年齢・経歴は既に下りに差し掛かっている。頂点や上りをホロ苦く(あるいは甘く)回想する事は出来ても、現実には最早降りるしかない。しかしそれは、"決して絶望ではない"、というメッセージが強く込められているためだと思う。読者層としては、40歳代以上を想定しているのではないか。

奇しくも刊行されたのは東日本大震災直後(ただし、各編の執筆はそれ以前)。人と人との絆の大切さが謳われた時期である。本作はまさにそれに応えた様な作品で、心に傷を持った方を優しく包む滋味溢れた秀作だと思う。
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By コーキ トップ1000レビュアー
全部で8つの短編集があるのだが、どの話にも共通して「あの時、こうしていたら…」と戻らない過去を思い返しながら、必死に今を生きようとする人間の想いが描かれていた。

どの話もよくまとまっていて読みやすかったし、何かを考えさせられるような気持ちになるのだが、個人的には短編数の数を少なくして、1つ1つの内容をより深く味わいたかった。
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