小学5年生で母をガンで亡くした民子。
中学生で継母を迎え、その後母方の祖母を亡くす。
幼くして様々な不幸を経験してしまった
民子の大学入学までを描く作品です。
4章からなり、
それぞれ
民子→継母宏子→実母の親友祥子→父の視点で物語が進められていく。
それぞれが同じ事実に対して
いろんなことを思い、考え、悩む。
みんなが自分のことより相手のことを思い、
でも、なかなかその思いを言い出せずに過ごしている。
大きな事件が起きるわけではない。
地方の小都市を舞台に
民子とその周りの人間との交流が温かいタッチで描かれています。
継母ってどうしても意地悪なイメージが付いて回るものだけど、
この宏子さんは天真爛漫で
だからこそ、民子には必要な人だったのかもしれない。
なかなか最初は打ち解けられかった二人だけど、
少しずつお互いの距離を縮めて行く様子が良かったです。
母の親友の祥子さんの思い出話にホロリときたり、
父親のちょっといい加減なところに腹を立てたり、
なかなか感動的な話でした。
まぁ、陽一という幼馴染との関係ももう少し深く書かれていても
良かったかな、とは思いましたけどね。