今回は篤臣が一人悩んで頑張るのを江南がさりげなく支えてやるという構図で、いつもはしゃいで(?)大騒ぎの感がある江南が大人しかったというか、えらく大人びていたというか(笑)
内にこもって悩みがちな篤臣に、「そんなのどうでもいいじゃん」ぐらいの勢いで明るく鷹揚に励まして持ち上げる江南。でもそんな彼の言うことは逐一的を得ていて、やっぱり日常の一コマ小説なのですが、されど日常の一コマ、と人生の指南書を読んだ後味がありました。
いい意味で。
巻数を重ねるとたるんでくるのがシリーズものの運命ですが、このシリーズは日々の一コマシリーズですので、力入れずに読んで笑ったり切なかったり感じることができるのがいい。そう改めて実感した一冊。
この前巻まで読んでどうしようかなと考えている読者様には是非これも読んで!とおススメです。
ついでに「お医者さんにガーベラ」の九条がちらりと出てきたり、「楢崎先生とまんじ君」の楢崎もいたり、他の椹野作品とのリンクもあるのでこれら作品の読者ならプラスアルファで楽しめるでしょう。