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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
不思議な読後感が残る作品。,
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レビュー対象商品: 月と蟹 (単行本)
こどもの頃は自分の周りの小さな世界で一生懸命生きていて、でもそれが小さいとは知らないし、 成長してから考えたら残酷なことも無邪気にしてしまうことがある。 それを導いて育てていくのが“おとな”の役割なのだろうけど、 それが果されていないから色々な問題が起こる。 “こども”と“おとな”の境界が入り混じってきて、 関係性が変わっているからか。 時代設定は少し前のようなのに、 現代的な問題について考えさせられるような。 大人になるのは難しいですね。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
おどろおどろしさ,
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レビュー対象商品: 月と蟹 (単行本)
読み手を引きつけるストーリー展開があるかと言われば難しいが、一度読めば廃れるような流行りの娯楽重視の作家とは違う。それは確かだと思う。 文章が緻密で臨場感があるので、まるで自分が、慎一と春也の傍でたたずみ、 事のすべてを固唾をのんで見ているような気になった。 特に何が起こるわけではない、比較的淡々とした小説なのだが、心の底からぞわぞわする気持ちを味わった。 子どもの世界は、大人が考えているほどきれいで純真ではない。 子どものとき、自分も、この小説の登場人物のように狂気におかされていたことを、 まざまざと、思い出させてくれた。 大人の事情に振り回されながら、いじめや虐待に惑わされながら、それでも強く生き抜いて、 だんだんと狂気を強めていく少年少女。 その緩慢で、ゆったりとした事の成り行きが、ヤドカリの気味の悪い描写、暗い海辺の町の描写、 義足の祖父の描写と重なって、独自の世界観を作っている。 私は女性読者なので、主人公が少女なら、もっと強く感情移入できたかもしれない。 しかし、少年の傷つきやすい心にも十分呼応して、苦しくなった。 ミステリーや感動小説、恋愛小説など何かのジャンルに分類できるような分かりやすい作品ではないが、 文章が繊細で独特の魅力があり、良い意味で気味の悪さを残す小説だった。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文章、効果、運び、すべてよし,
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レビュー対象商品: 月と蟹 (単行本)
グイグイ読ませますね。残酷な子供の遊びもいつしか真剣味を帯び、 終盤は展開が気になり一気に読み進めました。 ものすごく嫌な読後感を覚悟していたのですが、 読み終わってみればそんなに悪くなかったです。
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