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月と六ペンス (新潮文庫)
 
 

月と六ペンス (新潮文庫) [文庫]

サマセット・モーム , William Somerset Maugham , 中野 好夫
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 662 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

画家ゴーギャンをモデルに、芸術のために安定した生活をなげうち、死後に名声を得た男の生涯を描く。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

平凡な中年の株屋ストリックランドは、妻子を捨ててパリへ出、芸術的創造欲のために友人の愛妻を奪ったあげく、女を自殺させ、タヒチに逃れる。ここで彼は土地の女と同棲し、宿病と戦いながら人間の魂を根底からゆすぶる壮麗な大壁画を完成したのち、火を放つ。ゴーギャンの伝記に暗示を得て、芸術にとりつかれた天才の苦悩を描き、人間の通俗性の奥にある不可解性を追究した力作。

登録情報

  • 文庫: 440ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1959/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4102130055
  • ISBN-13: 978-4102130056
  • 発売日: 1959/09
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 97,368位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By raywayne トップ500レビュアー
形式:文庫
優れた物語作家には、いわゆる世間一般で代表作とみなされている作品と、通が選ぶもう一つの代表作,というものが結構あると思います。 例えばドストエフスキーなら”罪と罰”と”カラマーゾフの兄弟”、司馬遼太郎なら“龍馬がゆく”と”坂の上の雲”、黒澤明なら”七人の侍”と”生きる”という風に。 モームの場合、”月と六ペンス”は明らかに前者に属するもの(後者は”人間の絆”でしょう)だと私は思います。 無論、この際どちらの方が作品として上級かーなどどいう議論は野暮というもので、受け手は少し趣の違った二つの傑作を素直に楽しんでいればいいのではないでしょうか。

それにしても、独断かもしれませんが、この小説は20世紀に大量消費されることになるエンターテイメント小説のはしりーとも言える作品ではないでしょうか。  もちろん娯楽小説(伝奇もの、怪奇もの、探偵もの)というものはそれ以前からあったわけですが、そういう特殊な、リアル感をあまり求められない空想物語ではなく、かといって19世紀の偉大な文学作品のように、作者の思想や全人格をぶつけてくるようものでもなく、適度に重く、スリリングかつ、大衆にも知識人にも楽しめる小説のプロが生み出す物語ーという意味において、やはりこれはそういう小説の原型ではないかという気がするのです。  ストリックランドという芸術に取り付かれた男の破天荒な生き方、クライマックスの異常な緊張感、そして彼にマゾヒスティックなまでにいたぶられる画家や、その妻の行動ー。 どれをとっても面白く、しかもこういった登場人物たちに別に作者は感情移入をしているわけでもない冷徹さまでも明らかに見て取れます。 やはり、いわゆる”偉大な文学作品”のように、思想と作家自身が一体化した創作ではなく、プロの物語作家が、消費を前提として書いたエンターテイメントーそれもその最上のものーという気がするのです。 若い人でまだ未読の方には是非お勧めします。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本でタヒチが舞台になるのは後半の三分の一です。しかし、ストリックランドの物語のクライマックスはタヒチが舞台といってよい程なので、タヒチの景観と人々はとても重要な要因となっています。

そこで、私もタヒチへ行ってみました。残念ながらゴーギャン紀行でも「月と六ペンス」紀行でもなく、普通のバカンスでしたので、この小説の舞台を巡ったわけではありません。でも、到着すると首にかけてくれるレイのティアレの白い花は、49章の言い伝えを身近に感じさせてくれます。熱帯のジャングルを抜けて島の背をなしている丘の展望台まであえぎあえぎ登る道や、地元の人たちの住む村落を2,3時間歩く道では、例えば、52章の情景の理解を桁違いに生き生きしたものにしてくれました。

この本が出版されたのは80年以上昔であり、モームが訪れたのは更にその前。その時代のタヒチがどれほど現存しているかを測ることはできませんが、少なくともモームの描く「ヤシの木の林」や「陸蟹」や「素木のままのバンガロー」などや多くの風景は存在しています。静かな星空と人々の陽気な笑顔は健在です。観光要素と機械化されプラスティック化された現代要素を取り除く想像力さえあれば、モームの時代を思いつつこの本のタヒチを読むことができます。

タヒチへ行く方は、行く前でも行ってからでも良いので、タヒチとヨーロッパ文明とのギャップを思い浮かべながらこの本を読んで人間と芸術の不可解とも言える奥の深さを感じてみてください。

このレビューは参考になりましたか?
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
家族や仕事、(そしていわゆる倫理や道徳も)全てを捨てて、
ひたすらに「月」を求める芸術家の情熱を描いた作品。
その激しい生き方には抵抗を覚えつつも、やはり惹かれるものがある。
最近は「六ペンス」(取るに足らないようなつまらない物事)を大事にしよう、
という風潮があるけれど、やはり人生には求めても得られないような「月」が欲しいもの…。

おすすめするのは、
 ・人生に何か求めてやまないものがある人。
 ・今までモームを読んだことのない人。最初の1冊に。
 ・翻訳家志望の人。中野好夫さんの翻訳はすばらしい。

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投稿日: 9か月前 投稿者: さくらこ
芸術を追い求めた男の一徹な生き様に心を揺さぶられる
前半部分は、正直言って読み進めるのがしんどかったが、終盤に差し掛かるにつれ、言い得ぬ静かな興奮に襲われた作品だった。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 想夫恋好
他人に薦めるに足る小説
今まで読んだ小説の中で、最も面白かったものの一つ。
登場人物とゴーギャンとを重ね合わせる必要はない。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 33
翻訳に不満あり
あくまでも個人的な印象でしかありませんが、この角川版を原文と対照しながら読みました。ストリックランドの野蛮さや狂気感がこの翻訳ではつたわりません。別の翻訳者で読む... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: テニスおやじ
ゴーギャン
ゴーギャンを題材に話が作られているという。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/28 投稿者: kaizen
ゴーギャン
画家、ゴーギャンの伝記をもとにした小説。
伝記をもとにしただけあって、伝記みたい(笑... 続きを読む
投稿日: 2009/11/3 投稿者: ヒナタ
人間の不可解さに迫った作品でした。
Sモームは、ゴーギャンの伝記に触発されてこの作品を書いたことを公にしています。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/24 投稿者: 街道を行く
最高の文体
この小説で僕が個人的にもっとも感銘を受けたのは、その文体だ。読み進んでいくにつれて、ふと、比喩が極端に少ないことに気づく。それまで気づかなかったのは、比喩を使わな... 続きを読む
投稿日: 2007/11/29 投稿者: Sukeza
天才、それはこの世界でも最も驚くべきもの!
本書はストリックランドという架空の天才画家(ゴーギャンの伝記に影響を受けているが)の物語である。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/4 投稿者: 南コータロー
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