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月と六ペンス (岩波文庫)
 
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月と六ペンス (岩波文庫) [文庫]

モーム , 行方 昭夫
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

皮肉な笑みを浮かべながら、自分は〈通俗作家〉だとうそぶいていたモーム(1874―1965)だが、その作品の底には、複雑きわまりない矛盾の塊としての人間にそそぐ、〈人間探究者〉の飽くなき目があった。芸術の魔力に取り憑かれた男の徹底したエゴイズムを、シニカルな筆致で巧みに描いてみせたモームの代表作。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4003225422
  • ISBN-13: 978-4003225424
  • 発売日: 2010/7/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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本物の古典 2005/9/11
By daepodong VINE™ メンバー
形式:文庫
 新訳が出たのを機会に、20年振りくらいに読んでみた。昔は、あまり海外の小説を読んだ経験がなかったので、「何とスケールの大きな小説だ。これが本物の小説だ」などと思った記憶があるが、今読み返してさほどそのような印象は持たない。
 そのかわり、例えば訳者が解説で「面白くない」と触れる第一節、イギリス人の料理下手を皮肉るところなどは、イギリス料理のひどさ(失礼!)を知った今となってはとても笑えた。
 しかし小説の内容は、モームが所々はにかみを見せ、ユーモラスに書いていることとは裏腹に、「人間とは? 芸術とは? 幸せとは?」と深刻な問いを突きつけてくるシリアスなものだ。しかし決して小説としての面白さに欠けるところはなく、むしろ一度読み始めたら途中で中断できなくなる。作者の世界に否応なく引き込まれてしまう。おそらく、また十年後、二十年後に読み返した時、まったく違った印象を受けるのだろう。さらに、今から百年近く前の作品とは思えないほど、まったく古めかしさを感じない。本物の古典とはそういうものであろう。
 もちろん本来は原語で読むべきだろう。翻訳でも原著の魅力は十分伝わってくるとわたくしは思う。以前の訳との違いなどはさすがに記憶にないが、一点だけ気になったのは、たぶん"lepra"の訳と思われるが、「ハンセン病」。ここは、いくつかある、差別的意味を含んだ訳語の中から選んだほうが「文学的には」正解だろう。
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形式:文庫
『月と六ペンス』の刊行に魁けること6年、モームは38歳にして『人間の絆』の執筆に取り掛かっている。3年後の41歳の時分、後者が前者に先立って世に出ている事実は、結果論からすると、人生の妙とはまさにこのことであろう。なぜならば“モームの最高傑作”とされる『人間の絆』の出版当時の評価は決して高くはなく、モーム44歳、『月と六ペンス』の刊行後に、初めて彼は作家としての名声を不動にしたからである。モームは『人間の絆』出版の翌年(42歳)、『月と六ペンス』の執筆の為に早速タヒチ島に赴いている。これは後世に永遠の名著となった『人間の絆』の延長線上に、本著『月と六ペンス』があった事実を如実に物語っている。“人生には意味はない。故に「人生」という名の異なる意匠のペルシャ絨毯を、個々人が各々に作り上げていけばよいのだ”という『人間の絆』の強いメッセージが、『月と六ペンス』ではゴーギャンをモデルに、彼自身が独特に練り上げたストリックランドという人物の生き様を通して改めて主張されている。かつての私小説的な精神的吐露が、より親しみやすい“文学”としてここに結晶化したのである。普通のサラリーマンであった“はず”のストリックランド。しかし40歳での“目覚め”を経たのち、彼は仕事を辞め、家族をすて、かつての志であった画家としてタヒチで魂の日々を過ごす。その地で“壮絶に”朽ち果てるものの、彼にとってみれば、自己に回帰し、自身に忠実に生きた、すこぶる有意義な生涯であったのだ。「月」は夢や理想、「六ペンス」とは現実のことを意味するという。本著者のモーム自身は「月」ではなく、91年間の生涯を「六ペンス」として生きることを選択した。これもまた彼自身による“ペルシャ絨毯”なのだ。両書を合わせ読む。すると、自己にもっと忠実に生きて『サミングアップ』したかったのかもしれない彼との会話を、より一層楽しめることだろう。
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形式:文庫
 英語の教師としてモームの作品を教材にする際、中野訳(ものによっては龍口訳)を参考にすることもありますが、古文・漢文的知識を読者への当然の前提としている中野訳、龍口訳では少なからぬ大学生にとり歯がたたない表現が散見されます。その点、今回の行方訳は、英文の理解の正確さを踏まえた上で、若い読者にわかりやすい日本語で訳されており、自信をもって「平成の時代のモーム定訳」と呼びうる仕上がりになっています。名訳といわれる中野訳にもある誤訳をしっかり修正している点も見落とせません。
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最近のカスタマーレビュー
人間観・芸術観・人生観。
当時の僕は、人間というものはもっと首尾一貫していると考えていたのだ。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: not reviewer
『濃い』小説
モームの代表作ということで手に取ったこの作品であるが、その評判に違わぬの素晴らしい作品であった。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: ルイジ
皆さん評価が高いのですね・・
 『読書案内』『人間の絆』『サミング・アップ』等の著作で有名な19世紀イギリスの作家、サマセット・モームの小説。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ロビン
月を見上げるものの神々しさ
絵画への駆られるような想いから家族を捨て快適な生活に背を向け、情
熱的であると同時に犠牲を強いる乱暴さを抱えて画家ストリックランド... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 梵太
テーマは永遠
十代の大学生の頃読んだ記憶があるが、中身はなんとなくしか覚えていなかった。

月も六ペンス硬貨も形は同じ丸。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: にあぁ
もう一度この訳本で読みました
月と6ペンスは 他社の某翻訳書... 続きを読む
投稿日: 2009/11/28 投稿者: テニスおやじ
フィクションとノンフィクションの狭間がおもしろい
内容はフィクションだが、作中の私がモームであり、ストリックランドがゴーギャンであり、ストルーヴにはゴッホの良心を見る。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/2 投稿者: ピカール
モームもいいね
... 続きを読む
投稿日: 2006/11/28 投稿者: 山野渓流
原書を読みたくなる翻訳
... 続きを読む
投稿日: 2005/11/27 投稿者: 初心者
古典らしい古典
この新訳をめぐって、賛否両論、気になって、私も買ってみました。中野訳は、明日図書館で借りようかな。(しまった、明日は町の図書館は休館日だった!)... 続きを読む
投稿日: 2005/11/20
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