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最高裁回想録 --学者判事の七年半
 
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最高裁回想録 --学者判事の七年半 [単行本]

藤田 宙靖
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,990 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

学者出身裁判官が見たこと考えたこと
杜の都での三六年間の学究生活を経て最高裁判事となった著者による,最高裁での七年半の回想。裁判官としての執務や生活の実態,また,最高裁判例が直面する様々な問題への対処に当たって裁判官として何を考えたかを明らかにし,学問と実務について考察する。

内容(「BOOK」データベースより)

学者出身の最高裁判事は、何を見、何を聞き、何を考えたか。

登録情報

  • 単行本: 438ページ
  • 出版社: 有斐閣 (2012/4/7)
  • ISBN-10: 464112552X
  • ISBN-13: 978-4641125520
  • 発売日: 2012/4/7
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 313,190位 (本のベストセラーを見る)
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28 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 最高裁判事となった元学者が、最高裁の権威主義にすっかりのぼせ上がってしまったことがよく分かる低俗な内容である。というよりも、元から権威主義的な人間だったのだろうということもうかがわれる。
 筆者は、最高裁の裁判官会議が短く手際よく終了することに感心し、事務総局のお膳立ての追認機関に成り下がったことを隠そうともせず正当化している。滝井繁男『最高裁判所は変わったか』では、この点にいささかの後ろめたさを述べていたのと比べても、無責任が際立っている。一切合切あらかじめ決められて儀式化した最高裁の口頭弁論の在り方についても、筆者が経験した大学での「大衆団交」などと比べて規律が保持されているので、これでよいのだと言わんばかりである。
 「法廷で「人殺し!」と叫ばれたことにショックを受けて熱烈な死刑廃止論者となったという学者出身の元裁判官」(=団藤重光)を「随分甘い考えで最高裁に入られたのではないかという思いを否定することができない」といって嘲笑する一方で、では筆者自身はといえば、「日々の事件処理に追いまくられる中で、死刑制度の適否を合憲性のレヴェルで更に深く考えるだけの余裕が無かった」というのだから、深く考えずに死刑の合憲性を追認した判決を下していたと自己暴露するものであり、無責任の極地である。
 最高裁の内情の一端を知るという限りでは価値があるが、それ以上に筆者の俗物ぶりが浮き上がってくる代物である。
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23 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 学者出身判事奮闘す! 2012/7/2
行政法の大御所(東北大教授)から最高裁判事に転進された藤田宙靖氏の回顧録であるが、実に興味深く、一気に読み通した。少しでも法律をかじった人あるいは日本の司法制度に関心がある人には是非ともご一読をお勧めしたい。

特に最高裁に関し例えば以下のような興味あるいは疑問があれば本書は最適な手がかりとなろう。

1. 組織はどのように機能しているか?(どのように案件をさばいているか?)

2. 裁判官はどのような日常を送っているのか?忙しいのか?

3. 違憲判決を出すのに保守的ともいわれるが、どうなのか?

4. 調査官裁判ともいわれることもあるが、実態は?

5. 最高裁としての判断・判決の方向性に変化は出てくるものなのか?、きっかけは?

6. 判決を下す際の基準・考え方はどのようなものか?裁判官と学者のアプローチの違いはあるのか?

7. 個別意見はどのようにして出てくるのか? 等々

いずれにしても本書を通して、“席の冷める暇の無い”ほど忙しい最高裁判事が黙々とその職務に取り組んでいる姿がよくわかる。

藤田氏は自身の仕事振りについては奥様の表現を借り“始めチョロチョロ中パッパ。残りの三年グウタラぺー”と謙遜されているが、実際は極めて精力的に職務に取り組まれたようである。

そしていくつかの重要判決についての考え方(個人意見も添付されている)のみならず、日常難しい判断を迫られるキーポイント(例えば最高裁にとっての証拠評価の問題)についても同氏の語り口には澱みがなくクリヤーであり、読んでいて全く違和感がない。大変説得力に富み、合理的な方であるとお見受けした。

このような形で裁判官としての仕事を振り返るには守秘義務と説明責任の衝突という難しさがあるようだが、退官後短時間で本書を公刊された英断に敬意を表したい。
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