スターリング侯爵家三兄妹の話、三部作の完結編。
愛情豊かな性格で母性愛も強く、妻や母親になるために生まれてきたようなヒロインですが、過去の苦い経験から結婚をあきらめ、一人で生きていく事を決意して日々を暮らしています。
そんな彼女が一人で別荘に向かっている最中、世間をにぎわせている追いはぎに襲われます。
乗っていた馬車の暴走で気絶してしまった彼女は奥深い森の小屋で追いはぎに看病されることになったのですが、意外にも追いはぎは紳士的で好人物。どんどん惹かれていくヒロインですが、彼もまたヒロインに好意を抱くようになります。
しかし、悪名高い追いはぎと侯爵令嬢が結ばれるはずも無く、二人は離れ離れになってしまうのですが・・・。
前半の森の小屋にいるときの話は心理描写もしっかりしていてとても面白いです。
しかし後半はその心理描写が極端に少なくなっています。さっきまではこんなこと言っていたのに数ページ先では意見や行動が変わっている事もしばしば。
間に納得するような描写があると良かったなと感じました。
おそらく、前二作に比べてページ数が少ないのが最大のネックだと思います。完結編なので同じくらいかそれ以上のページ数があればとても巧みな心理描写が味わえたのでは・・・と思うと残念ではあります。
しかし全体的には面白い作品で、「後悔した」ということはありませんでした。
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