松沢まり「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」2巻。
グッと面白くなって来た。そもそも松沢まり作品は丁寧な過程の描写が売りの一つだと思ってるので
それらが出てくると物語も順調に進んで感情移入も出来るようになっていいことずくめ。
1巻はサービス過多な作風にギャップ的な面白さを見出してましたが
2巻はサービス云々抜きにしても、心情/展開共に真っ当に面白い作りになっていると思う。大雑把さも前巻ではありましたが
この巻では割とそれぞれのキャラを丁寧に掘り下げている印象で、個人的な好感度も高かった。
つまりは、ラブコメとして順当に盛り上がってきた、という事です。
相変わらずシャープな絵柄もまた素敵で。
主人公は美月だが、相手役の夕哉もどんどん格好良く頼れる兄貴になってきた。
本気で人を心配出来る、惚れる価値のある男になってきた印象。その上で美月自身もどんどん開けてきて
恥じらいと共に更に可愛くなってるのは間違いなく、ユキ姉もまたクールで機転の効く頼れるお姉さんで。
いち早く感づく仕草もまた良い意味で緊張感を与えてくれる。
その上で敢えて一番大きな収穫だったと感じたのは日和の描写の数々でした。
単純に都合の良い設定を作る為だけのキャラだと考えてましたが、2巻を読んで個人的に印象が変わった。
案外悲恋の方向にもお話を持っていけるかもしれない、とか
そんな事も思いつつ、様々なキャラに愛着が持てる作りは流石丁寧な作者なだけの事はあるなと。
松沢まりらしさを残したまま弾けてる感覚なので、この調子で新境地開拓してくれたら。
ラブラブ妹描写も含めて満足度の高い2巻目でした。
流行に乗っかってるようで、実は堅実な作りにもなっている良作ラブコメ。正直かなり好きですね。