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過去の戦争・戦術に関する分析は、今でも目新しい部分も多い。
「一気に市街を破壊しつくす最終兵器による最終戦争で日米間で雌雄を決する」など、予言とも見える発言もある。
微妙に聴衆の虚栄心をあおりながら、行動をコントロールするところなど、アジテイターとしての才能を感じさせる。
しかし一面冷静で正直な面もあり、例えば神である天皇の全能については「信ずるべき」という言葉は使っているが、「私は信じている」とは言っていない。
たぶん彼は天皇の全能=天皇の加護により神国日本が負けるはずはない、とは思っていなかったのだろう。
資源不足のこと、大陸を横断する飛行機のないこと、最終兵器のないこと、も彼の不安の種のよう。
日華事変の引き金をひいたが、太平洋戦争には反対した、という著者だが、戦争反対者ではなく開戦時の状況では勝てない、と予測しての事だったのだろう。