カラー地図を主体に世界情勢を解説した書籍は色々見かけますが、私が無知なだけかも知れませんが、本書のような視点でまとめた書籍はこれまであまり見たことがありません。例え本書の視点でまとめたとしても、特定の国をテーマとした書籍の中で、その国についての図版を見かける程度でしょうか。
まず、本書の「商品解説」にある目次をご覧ください。私が思うには、本書第三部までは、他の世界情勢本でもよくある内容だと思います。本書が他書籍と大きく異なる特徴は、第4部 「それぞれから見た世界」にあるものと思います。22カ国と6地域それぞれについて、「その国から世界はどのように見えているか」を解説地図で示しています。その具体例が、「中身検索」の5枚目、6枚目が掲載されていますので、ご覧ください。「中身検索」の例は中国の例ですが、これと同様に22ヶ国+6地域について記載があります。独仏英などは、旧植民地地図などもあり、歴史的背景もわかりやすくなっています。
各国にとって、どの地域との繋がりが深く、重要であるのか、輸出入のデータ表などから数値的に把握はできますが、本書のような地図でイメージを示されると、また異なったインパクトで頭に焼きつきます。この第4部だけで半分近くあります。細かく見ていくと、「この国とこの国は結構XXな関係にあるのに本書には記載されていないなぁ」「東南アジアからみた世界が無いのが残念だなぁ」と思う箇所もあるのですが、それでも本書(の第4部)は有用だと思え、購入しました。