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37 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
広範な最新脳科学の知見を紹介,
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レビュー対象商品: 最新脳科学で読み解く 脳のしくみ (単行本(ソフトカバー))
多分ですが、分厚い脳科学・神経科学の教科書を除けば、本書がこの分野で最も広範に知見を紹介していると思います。脳の基本的な構造、五感と脳の関係、生まれてから死ぬまでの脳の変化、感情と脳の関係、思考・知能・決断と脳の関係、意識・睡眠・精神と脳の関係、などです。当然、その分各々のトピックは浅めの紹介となっており、トピックごとの様々な研究結果、研究の歴史、今後の課題等については、巻末の参考文献をはじめとして、単一テーマを深く掘り下げた本を読む必要があります。 また、各々のトピックの取り扱われ方の深さに濃淡があります。各々のトピックについての脳研究の歴史と幅が影響を及ぼしているところもありますが、著者の興味や読者の興味(と著者が思っていること)も影響しているような印象を受けます。 とはいっても、世の中に出回っている俗説や似非科学について「おかしい」とわかるぐらいの知見は紹介されています。 日本ではここ数年脳ブームが起きており、マスメディアだけでなく、いい加減な脳科学者もろくに研究もされていない情報をばらまいていますが、アメリカでも事情は同じようです。この状況を懸念して著した本だということですので、その目的は達せられていると思います。 日本の脳科学者が同じような目的で著した本に久保田競「バカはなおせる」がありますので、こちらも参考にされるといいでしょう。 あと、本書の冒頭に、俗説・似非科学にどれだけ読者が毒されているか、を簡単に診断するアンケートが載っていますので、買われる前に、読まれる前に、これだけ試してみるのもいいでしょう。 脳科学・神経科学についての基本的な正しい知識を一通り知りたい方にはお薦めの本です。 また、すでにこの分野に興味を持って学習されている方にとっても、自身の知見がどの程度偏っているのか、バランスが取れているのか、を確認するのには良い本です。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日ごろの疑問を脳のしくみから読み解く,
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レビュー対象商品: 最新脳科学で読み解く 脳のしくみ (単行本(ソフトカバー))
思いっきり文系人間ですが、大手書店で平積みしてあったので思わず手にとってパラパラめくったところ切り口が面白そうなので購入しました。予想通り、専門用語(というレベルではないのかもしれませんが…エンドルフィンとかそんなやつです)がかなり多くて難儀しましたが、まぁ、読み物として面白かったとはいえるでしょう。生理学的なしくみを、具体的事例にあてはめて説明しているので、日ごろの行動を振り返って「なるほどね…」と思う箇所が結構ありました。フレンドリーな訳文も読みやすさを手助けしています。 難点をあげるとすればコラムの入り方。ページまたぎのコラムが多くて、本文のキリのいいところとコラムとページを行ったり来たり…。もう少し工夫して欲しかったです。
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
脳科学ブームに一石を投じる良書,
By 安井 真守 (群馬県高崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 最新脳科学で読み解く 脳のしくみ (単行本(ソフトカバー))
脳神経学の専門家である二人の著者が、日本で現在ブームの脳機能学や認知心理学といった脳科学本とは一線を画す形で、「脳の物理的な仕組み、物理的な働き」を豊富な臨床例を元に解説しています。この本の至上命題は、巻末の訳者後書きにあるように、「脳の神話を暴くかわりに、それとおなじだけの、人びとの心を引きつける話題を見つけようとした」(327ページ)という点です。 この、科学者らしい高潔にして合理的な信念によって、てんかん発作や自閉症に対する世の人々の永年の誤解を解く一方、「脳を鍛えるトレーニング」の宣伝文句に騙されない方法や、果ては「赤ワインの定期的な摂取は認知症のリスクを軽減する」といった日常生活の中で使える「チョイテク」の紹介に至るまで、科学的信憑性を損なわずに大衆の関心を引く事に成功しています。
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