大学から工業化学講座、化学工学講座の名前は無くなったが、工業化学の講義はあるようですね。本書は、材料やその機能にまで踏み込んでいます。淡々と石油製品のフローを追うよりも興味がわくであろうとは思います。その意味では、最新の話題まで含んだ面白い教科書といえます。今の学生気質では、素反応とかプロセス自体に興味は無いのかもしれません。でも、「これだけは必要な知識」と書かれてしまうと、そうでしょうか。材料のことは、Material Scienceの講義に任せて、工業化学の方は、原料から製品(中間体)、特に、GSCを考えれば、同じ物質を作るにしてもプロセスが変化しているし、さらに変化していかなければならないことを教えて欲しい。今後の化学徒は、石油後の物質世界を創造していく使命があるのですから。