この分野の碩学、越山先生の内分泌代謝学ハンドブックが改訂された。非常にUp-to-dateな内容になっており、進捗著しいこの分野の最新の情報取得には好適だ。カバーする内容も広く、僅か三百頁程度の小冊とは思えないほどに基礎から臨床、また最近の進歩までを取り扱っている。ただ、そのために記述は実に簡潔で、早口の講師が喋るのを必死に書き綴った講義ノートみたいになっている。こんな調子だ。「○甲状腺 TTF-1,TTF-2,Pax変異→先天性甲状腺機能低下症 ○副甲状腺 GATA-3変異・・・」詳細な記述や理解のためには他の成書を参照すべし、ということ。で、この書物だけで勉強することはほぼ不可能だが、これだけの情報をコンパクトな一冊に詰め込み、理解への道筋をつけてくれる点で非常に優れている。今後の改訂にも期待しています。