本来は高校生や大学受験生のための世界史資料として作られた本書であるが、これだけよく整理され、しかも千円でお釣りがくるというのは大変有難い。特に世界史に興味がなくとも、地球自体がここまでGlobal化した時代に生きていかねばならない以上、世界史について明確なImageを持っていることが求められる。そうかといって、浩瀚な世界史の本を紐解いたりするのはちょっとという方に、ここまでお手軽に、それぞれの時代のImageが明確に掴めるように配慮されているこの本は、大変強力な助っ人である。特に世界史の場合、日本史と違って、地理的範囲も広範にわたり、離れた地域の事項を同時代的に捉えておく視点も要求されるので、こういう本があると大変有難い。
所々に挟み込まれた特集だけを拾ってみても大変興味深い。
世界の語族・世界の暦
世界の文字
オリエント世界の風土
地中海世界の風土
世界の宗教
パンと見世物
南アジアの風土
中国制度史一覧
諸子百家
唐代の文化・前近代中国の風習と慣習
中国文化史完全整理
朝鮮半島の歴史
東西交易路とユーラシア
ムスリムのアーバンライフ
東南アジア世界の形成と海の道
東南アジア世界の歴史
東南アジアの文化
アフリカの歴史
絵で見る中世の封建社会
教会と中世の人々
地中海の文化・交流
ヨーロッパ主権国家の形成
「17世紀の危機」とヨーロッパ諸国
近世ヨーロッパの国際関係・植民地戦争まとめ
近代世界システムの成立
環大西洋革命
世界の一体化
パリ大改造
ハプスブルク帝国
ヨーロッパにおける国民国家
19世紀の欧米文化
工業化の進展に伴う女性のあり方とは
百貨店
近代ヨーロッパの国際関係と世界分割
近代政治制度・外交用語一覧
近現代の条約と会議
総力戦
戦間期の東欧
近代日本の膨張
ユダヤ人の歴史
パレスチナ問題
冷戦と核
戦後のインドシナ
イスラム復興運動
是非一読を薦めたい。