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最新・経済地理学 グローバル経済と地域の優位性
 
 

最新・経済地理学 グローバル経済と地域の優位性 [単行本]

アナリー・サクセニアン , 本山 康之 , 星野 岳穂 , 酒井 泰介
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,520 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

インド、中国、台湾、イスラエルの台頭――

グローバル化が進む経済のダイナミズムは、大企業、政府、巨大資本ではなく、
「アントレプレナーシップ」から生まれている。

経済地理学の第一人者、アナリー・サクセニアン氏が鋭く描き出す世界経済の潮流は、
シリコンバレーに留学し、同地の企業で働いた経験をもつ技術者・経営者が、母国に戻り、母国で起業することで、インド、中国、台湾のIT産業は勃興した。
「シリコンバレー・モデル」の最新形を説き、
大企業偏重でベンチャーが育たない日本に警鐘を鳴らす。

内容(「BOOK」データベースより)

インド、中国、台湾、イスラエルの台頭―世界経済のダイナミズムは、大企業、政府、巨大資本ではなくアントレプレナーシップから生まれる。『現代の二都物語』の著者が説くシリコンバレー・モデルの最新形。

登録情報

  • 単行本: 456ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2008/2/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822246477
  • ISBN-13: 978-4822246471
  • 発売日: 2008/2/21
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
80年代、日本は半導体を筆頭にシリコンバレーでそこそこ成功し、その後フォロワーとして現れた台湾、インド、中国に追い越されたと、思っていました。台湾、インド、中国が、日本よりも後から北米あるいはシリコンバレーに入ってきた、と勘違いしていたのです。そう思っていた人は私以外にも多くいらっしゃるのではないでしょうか。この本はそんな勘違いを正してくれる良書です。つまり、台湾、インドは日本が80年代にシリコンバレーで成功するよりずっと前からそこに入り込み(国家的、民族的な理由があったからですが。)、ネットワークを発展させ、シリコンバレー活用の基礎を築いて来ていたのです。そして90年代以降の台湾、インド、中国のIT産業における隆盛はその基礎の上に当然の如く達成されたものであり、単純に日本が先駆けた後に、コスト力、資本力のみで日本を凌駕してきたのではありません。この認識の違いがその後の日本の拙速な対応を生みますます日本の地歩を奪って行く結果につながっているような気がしてなりません。もっと腰を落ち着けた活動が必要ということなのですが、悲しいかな台湾、インドが達成した長期に渡って影響を及ぼしうる勢力圏は、企業主導によって築かれたものでは無く、民族(あるいは個々の個人の集合)によって築かれたものなので、企業主導あるいは国家主導の傾向が強い日本にはもともとまねしずらいものなのかも知れません。これは政策や、1企業の方針ではどうしようもないことです。自然に多くの日本人が海外に目を向け、現地を活用するネットワークを築いて行けることを期待するのみです。日本自体があまりに良い国すぎて、海外に出るモチベーションが湧かないのはしょうがないとは思うのですが、今後、経済が縮小し、かつ80年代と同じ方法で競合と戦うことができない日本にとって、これからだからこそ海外ネットワークを使い倒す人材が海外と日本との間を行き来して競合と戦える環境を作って行けるようになることを期待します。例えば塩野七生が描く都市国家ベネチアや、現代のスウェーデン等の北欧諸国、あるいは韓国などが世界を相手に見据えてその国のプレゼンスを考えているように。
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By h.yamagata 殿堂入りレビュアー
形式:単行本
シリコンバレーとルート128の比較で、知識の囲い込みに頼ったルート128に対して、人材の極度な流動性による知識囲い込み不可能なシリコンバレーが圧倒的な優位を見せたことを示して名をあげたサクセニアンの新作。

今回も、主張はきわめて単純。いま、インドや中国、台湾などが新しい経済の寵児となっているけれど、それはかつて先進国に「流出」していった人材が母国に戻って活躍しはじめたからこそ実現されたのだ、というのがその議論。本書はそれを豊富な事例でそれなりに例証してみせて、大変におもしろい。かつてそうした国は、人材流出を大変に心配した。頭のいいやつはみんな欧米に行ってそのまま帰ってこなくなり、地元にはバxばかりが残って停滞するのでは? その対策として人材流出規制まで考えたりしたところもあったけれど、結局それは杞憂だったというわけ。

人材の流動性こそ発展の源泉だという主張は、前著と同じ。ただそう言われても、どうしましょう、というところはある。だから頭脳流出は心配するな、といえるかどうか。当然ながら時間は圧倒的にかかるので、前作のような簡単な(だが安易な)政策的な応用にはつながりにくい。留学させたらポルポトになって帰ってくる連中もいるわけだし、そういうマイナスの部分はきちんと見ていないように思うし。ただ、もし彼女が正しければ、国別の留学生数とか留学生比率を見れば国の経済発展の先行指標になっているはずなので、検証できるかもしれない。その意味ではおもしろい仮説。
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