内容紹介
急速にグローバル化が進む宿泊業界。
世界同時不況による需要の後退はあっても、これから宿泊ビジネスが国際的な競争にさらされることは間違いありません。
そこでホテル・旅館企業に求められるのは、真にグローバルで透明性の高い企業のあり方です。
そのためには、国際的に通用する会計基準の確立が欠かせません。
ここ数年でホテル企業の関連法律や制度会計は大きく変化し、
さらにホテルファンドの台頭や世界的ホテルチェーンの再編など、市場の大転換も進んでいます。
そうした状況を踏まえて、ホテル会計に本来必要な基本知識を網羅しながら、
新しい時代に対応できるホテル企業会計の解説書としてまとめられたのが本書です。
「第1章・ホテル企業会計とは」から「第17章・ホテル企業会計とリスク・マネジメント」まで、
全17章はいずれも図表やチャートを豊富に使って構成しました。
とくに、ホテル会計にとってきわめて重要な売上げや原価の記録と管理については、
現場ですぐに使える帳票の例を挙げ、ビジュアルの面から理解を助けます。
また、経営分析の章では帝国ホテルや藤田観光といった有力ホテル企業の経営数値を、
ホテルファンドの章では運用や活動支援の実例を取り上げ、
会計を学びながら業界動向の知識も得られる内容としました。
さらに巻末の索引を充実させ、ホテル産業の今を理解するうえで必須の用語、
重要な経営用語も学べるようになっています。
宿泊ビジネスにとっての企業会計の意味と役割、重要視すべき点、
時代とともに変わる部分と変わらない部分、環境会計などの新しい枠組み等々、
ホテル企業会計で押さえておくべきポイントをすべて、この一冊で学べます。
PCやITの普及によって数値やデータの管理は簡単になりましたが、
それをきちんと分析し経営に生かすためには、企業会計の基礎を理解していることが必須の条件。
宿泊ビジネスに従事する人なら誰もが傍らに置いて活用していただける、実践的な内容としました。
監修および共著者の山口祐司氏は、
刊行以来20版を重ね日本のホテル経営の論理的支柱となった名著『ホテル管理会計』(小社刊)の著者であり、
日本のホテル業界を代表する論客でもあります。
今回は、新進気鋭の会計学者である青木章通氏、
会計コンサルティングや不動産金融などで実務経験豊富な北岡忠輝氏とともに、
最新の業界動向も織り込みながら、21世紀のホテル企業会計をわかりやすく解説していただきました。
100年に一度と言われる大不況に突入し、これから宿泊マーケットの大転換が避けられないなかで、
生き残れる経営を実現するためには国際基準に沿った企業会計の確立が欠かせません。
そのための知識をわかりやすく解説した本書は、
宿泊ビジネスに携わるすべての人にとって必携の一冊と言えるでしょう。
著者について
●山口祐司(やまぐち・ゆうじ)
三菱商事、富士屋ホテル勤務の後、1961年コーネル大学ホテル経営学部卒業。ウォルドルフ・アストリア・ホテル(ニューヨーク)およびロイヤル・ハワイアン・ホテル(ハワイ)勤務を経て、富士屋ホテル常務取締役、富士屋ホテルチェーン総支配人、取締役副社長などを歴任。98年より同社常勤監査役、現在、同社監査役、桜美林大学名誉教授、早稲田大学ホスピタリティ研究顧問・客員研究員、ハリウッド大学院教授、ハリウッドホスピタリティ研究所所長、日本ホテル・レストラン・コンサルタント協会会長、国際観光施設協会・日本国際観光学会顧問などを務める。
著書は『ホテル管理会計』(柴田書店)、『ホテル・レストランのマネージメント契約』(共訳・柴田書店)、『ホスピタリティ・マネジメント』(生産性出版)、『米国ホテル会計基準』(監修/共訳・税務経理協会)、『ホスピタリティ・マネジメント百科事典』(産業調査会)ほか多数。。
●青木章道(あおき・あきみち)
2000年慶應義塾大学博士後期課程単位取得。東京経済大学経営学部専任講師、助教授を経て、現在専修大学経営学部准教授。専門分野は管理会計。
著書に『企業価値創造のためのABCとバランスト・スコアカード』(共著・同文舘出版)、『環境管理会計概論』(共著・税務経理協会)、『企業価値創造の管理会計』(共著・同文舘出版)、『管理会計』(共著・新世社)がある。
●北岡忠輝(きたおか・ただてる)
2000年慶應義塾大学博士後期課程単位取得。外資系大手コンサルティングファームにて電力会社、メーカー、金融機関を対象に主に連結経営コンサルティングに従事した後、2006年UBSグローバル・アセット・マネジメント(株)に出社。07年三菱商事UBSリアルティ(株)に出向。日本で初のインフラを扱うJ-REIT「産業ファンド投資法人」の東証上場プロジェクト等に関与。