"アルパイン"クライミングの本として期待していたのですが・・・。
まず著者のクライミングの歴史、道具や技術についての造詣の深さはとても感じられます。
ただ・・・この本、"アルパイン"クライミングの本でしょうか?アルパインクライミングという題名とは裏腹に内容はクライミング一般でありアルパインに特化したことはほとんど書いてありません。どちらかというと内容的にはフリー+αという感じです。確かにアルパインもフリーも基本は同じなのでしょうが、それならわざわざ"アルパイン"と銘打つ必要はないと思います。著者のクラックへのこだわりはとてもよく感じられるのですが・・・。
あと「生と死の分岐点」の著者であるピット・シューベルト氏への当て付けとも捉えられる記載がいくつかあるのですが、あれはこじつけや屁理屈を通り越して非常に見苦しいレベルです。氏への畏敬の念が全く感じませんし著者への印象を悪くしています。
以上の理由から私個人としては1点と評価致します。単純にクライミングの本として見るのであれば3.5点といったところです。ただ内容的には広く浅い割に変に偏っており、初めての一冊としても補完的な一冊としても大変お勧めしにくい本となっています。購入を考えている方はまずさらっと立ち読みした上で購入するかどうか考えてみることをお勧めします。