この著者の本が発売されたのか正直驚きました。何故なら前著「バブル再来」で見事に予想を外しているからです。この本を読むと「株価は予想ほど高騰しなかったが・・・」とある。しかし著者自身も明記しているとおり、景気が曲線で説明でき、好況と不況を繰り返すのであれば、その好不況の期間とレベルを当てらなければ「予想屋」としては失格である。本書を含めた「景気予想本」は「好不況は繰り返しますよ」と言っているだけなのだから。また「私以外に○○という予想をしている者はいなかった」という表現が出てくる点においても「予想屋」としての資質を疑う。この人は世界中の人に予想を聞いて回ったのだろうか?結局のところ、自分の説に都合の良いデータを集めただけの内容であり、また本書の大半がアメリカ人向けに書かれた内容で「だから日本はこうなる」という記述はありません。(「国として老衰の道をたどるのだろうか」というお粗末な記述が1ページあります)・・・では何故星3個か・・・。「こういう根拠でこういう結論に達しました」という自説の展開解説が明快なのである。都合の良いデータをこう使えば説得力が増す・・・という論理の組み立て方の参考になります。