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最後の波の音 (文春文庫)
 
 

最後の波の音 (文春文庫) [文庫]

山本 夏彦
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

著者が世を去って早四年。小泉首相の靖国神社参拝に始まった、日中・日韓問題、“ホリエモン”に代表されるIT関連企業騒動やマンションの耐震偽装事件やアメリカ産牛肉再輸入騒動など、もし著者が生きていたならば、どのように取り上げたことだろうか。答えは本書にある。何故なら、世の中は寄せては返す波の音、だから。

内容(「MARC」データベースより)

ユニークな視点とエスプリに満ちた文章で、世の中の偽善や正義派のウソを批判し続けてきた稀代の名コラムニストの最後の作品集。「自分のなかなる他人」「人生は些事から成る」など名コラムの数々を掲載。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 414ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/3/10)
  • ISBN-10: 4167352184
  • ISBN-13: 978-4167352189
  • 発売日: 2006/3/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
貴重なコラム 2003/6/15
By 形外
形式:単行本
この本は文芸春秋連載の「愚図の大いそがし」と諸君!連載の「笑わぬでもなし」の最新の文章をまとめたものです。和漢の古典を捨て西洋の古典と友となろうとしていまだになれないでいる我々は夏彦氏の文章を読むとほっとする。彼は和漢の古典と友のごとき人です。再読三読にたえる文章です。連綿と続く日本文化の末席にいるという安心感があります。

初めて読んだときおやっと思った。この人、何歳なんだろうか。樋口一葉の知り合いみたいだ。夏目漱石となじみのようだ。古典を読むのは故人と話をすることだ。今人に知己を得られないなら故人にそれを求めるよりほかないという。僕にはなぐさめのように響きます。夏彦氏は自身を半分死んだ人と言っていました。

旧幕の遣米、遣欧使節は一流の文明国人でした。夷狄の蛮風なれば是非もなしと。永井荷風は好色でうそつきでした。けれども荷風のような美しい文章を書いた作者はいないのである。などなど。

思い出しては読み返したい文章にあふれています。

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
読者の世代を選ばないのかもしれない。
ふとしたきっかけで著者を知り、まとめて何冊が著書を購入。
この1冊が一番しっくりときた。
著作と出合ったときに、著者は鬼籍に入っていた。
だが著者の主張は生きている人となんらかわりなく伝わってくる。
死んだ人と知り合いになるとはこういうことか。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
「本を読むと言うことは死んだ人と会話することだ。死んだ人と友になることだ」と山本さんは言う。「死ぬの大好き」なんて言うくらいだから、まだ当分元気なのだろうと勝手に思っていたら山本さんは、あっという間にこの世を去ってしまった。山本さんほど私の人生に影響を与えた人はいないかもしれない。山本さんは自分のことを「ダメの人」といい、自分の文章を好きになる人も「ダメの人」だと決め付けるが、しかし山本さんには「ダメの人」でない大勢のファンがいることも知っている。小渕恵三元首相、早坂茂三、藤原正彦等など。それにしても、なぜ山本さんの文章はかくも多くの人を引き付けるのだろう。「人間観察人」を自称する山本さんの視点が寸鉄人を刺す鋭さを持っているからなのだろう。山本さんは多くの警句を残しているが、やはり「国家とは国語だ。それ以上でもそれ以下でもない」というシオランの言葉が僕には一番ぴったりくる。最後の最後まで、この本を読み終わりたくなかった。山本さん、本当にありがとう。
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