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最後の戦犯死刑囚―西村琢磨中将とある教誨師の記録 (平凡社新書)
 
 

最後の戦犯死刑囚―西村琢磨中将とある教誨師の記録 (平凡社新書) [新書]

中田整一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

責めに生き責めに死するは長たらむ 人の途なり憾みやはする―― 昭和26年6月11日、赤道直下のマヌス島。オーストラリア軍による戦犯裁判で死刑判決を受け、無実の罪を背負い死んでいった元近衛師団長、西村琢磨中将。 その最期を見届けた教誨師の手記を軸に知られざる悲劇を掘り起こす鎮魂の書。 加藤陽子氏(東京大学教授)推薦。講談社ノンフィクション賞受賞第1作。

内容(「BOOK」データベースより)

責めに生き責めに死するは長たらむ人の途なり憾やはする―昭和二十六年六月十一日、赤道直下のマヌス島。オーストラリア軍による戦犯裁判で死刑判決を受け、無実の罪を背負い死んでいった元近衛師団長、西村琢磨中将。その最期を見届けた教誨師の手記を軸に知られざる悲劇を掘り起こす鎮魂の書。

登録情報

  • 新書: 262ページ
  • 出版社: 平凡社 (2011/5/14)
  • ISBN-10: 4582855857
  • ISBN-13: 978-4582855852
  • 発売日: 2011/5/14
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 339,655位 (本のベストセラーを見る)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
帝国陸海軍人のメモワールを次々と発掘し、現代の秘史を明かす著者。最後の戦犯・西村琢磨を看取った教誨師が、死刑判決から執行までの1年間、その一部始終を書き残した記録を元に、戦中および戦後囚人となった西村の足跡を追う。

西村は第二次大戦開戦後、近衛師団長として山下奉文率いる第25軍隷下でマレー・シンガポール攻略に参加し戦功を挙げるが、山下とそりが合わず、攻略に参加した3師団で唯一軍司令官感状を受け取れなかった上、シンガポール戦後予備役に編入される。にもかかわらず、命令もしていないシンガポールの華人虐殺の責を山下と共に問われ、西村はそれに加え、マレー戦中のあいまいな目撃証言による「虐殺事件」の罪で、パプアニューギニアの裁判所へ連行される。いわゆる「勝者の裁き」だ。「イエスかノーか」の屈辱を晴らすために英豪軍は、米軍に取られた「マレーの虎」山下の代わりに、「セカンドタイガー」と呼ばれた西村の命も欲した。

容疑事実がそもそもあったかどうかも分からない。あっても処刑現場にいた部下の処断であって、西村は無罪としか思えない。それでも西村は「部下に責任はない」と、従容として死を受け入れる。西村は、その命と引き替えに英豪の復讐心を鎮め、戦犯処刑を終わらせた。せめて私は、日本の礎となる名誉の死だったと思いたい。それにしても、第25軍で師団長だった牟田口廉也や、虐殺命令を出した参謀の辻政信は不問とされたのに比べると、6年間も命をもてあそばれた上、処刑された西村の運命は余りに過酷だ。牟田口や辻が代わりに吊されれば、どんなに良かったことか。
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