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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ほろ苦い、大人の恋,
By phys (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫) (文庫)
三浦しをん、谷村志穂、阿川佐和子、沢村凛、柴田よしき、松尾由美、乃南アサ、角田光代。40〜50代を中心とした女性作家さんたちの描く恋愛アンソロジーです。普段あまり読まない 作家さんばかりでしたが、いずれも作者さんの個性と魅力いっぱいで、大満足でした。 気に入った短編3つの感想を書きます。 ―三浦しをん『春太の毎日』― 一人暮らしの麻子と、その飼い犬の物語。主人公の犬の語り口がコミカルで、とても温かい 気持ちにさせられました。人間には犬の言葉が分かりません。作中で犬の春太くんは、麻子と 自分は『命の速度がちがう』こと、そして『悲しみを感じるのにできることはあまりに少ない』 ことに対して自覚的に生きています。とてもリアリティがあって、胸に迫るものがありました。 ―松尾由美『私は鏡』― 大学の文学部に所属する鈴木比呂と、その後輩である田村いずみの二人が中心に進むライト ミステリーです。物語の中心は、比呂が偶然見つけた“私は鏡”という掌編小説を書いたのが 誰なのか、という点にあります。この短編は、驚愕の結末もさることながら作中の“私は鏡” の流麗な文章に心奪われました。最後まで読み終えてから、この部分をもう一度読みたくなり ます。 ―角田光代『おかえりなさい』― 私は本アンソロジーの中でNo.1を付けます。離婚することを決意した青年が、妻が去って 行く日に語る回想形式のお話。それは二人の出会いではなく、青年が大学生の頃に出会った、 あるおばあさんとの思い出です。どこか物悲しいそのエピソードと二人の離婚。物語の終幕 その二つが静かに重なり合って、胸にじんわり残る切なさがいつまでも消えません。 これが、大人の女性が描く“最後の恋”なんだ。全て読み終えて、しみじみと考えました。 なんだか、まだ乳飲み子の私にはほんの少し、ほろ苦かったです。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
恋の数だけ物語はある,
By パタ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫) (文庫)
女性作家ばかりの恋物語の小品を集めた作品です。キャッチフレーズに「痛みを知る大人のための恋物語」とありました。 大人になっていくと、恋の数を重ねれば重ねるほど自分が傷つく深さも 相手の存在も深くなっていくような気がします。 でもその瞬間は楽しくて、幸せで、でも終わったときは本当につらくて もう人を好きになったりしない。なんて思ってしまう。 そんな繰り返しをこの作品の中に見つけることができます。 でも、そんな感じでしかなくて、何かを得られた感じはありませんでした。 昼下がりのカフェでお茶のんでる。そのときは幸せだけどそれだけ。 そんな印象でしょうか。 最後の恋 って毎回思っちゃうよね。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「最後」という言葉に、どんなイメージを持たせるのか,
By よこはま こうたろう (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫) (文庫)
8人の女性作家による短編集テーマは「最後の恋」 「最後」という言葉に、どんなイメージを持たせるのか ..終わり、終わらない、それとも始まり?.. 名だたる作家陣が腕を競い合う 絶対、女性でしか書けないであろう「海辺食堂の姉妹」が心に残った。 姉妹の関係とは、こういう危うい関係に成り立つのだろうか。
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