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最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)
 
 

最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫) (文庫)

司馬 遼太郎 (著)
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出版社/著者からの内容紹介

若年の頃から周囲の期待を一身に集めながら、就任後わずか二年で自ら幕府を葬ることになった将軍の悲劇。活字を大きくした新装版


内容(「MARC」データベースより)

その英傑ぶりを謳われながらも幕府を終焉させねばならなかった十五代将軍・徳川慶喜の数奇な生涯を描いた名著の新装版。1998年NHK大河ドラマの原作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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5つ星のうち 5.0 苦悩する孤独な政治家, 2007/5/1
By 鈴木純一 (マサチューセッツ州ボストン) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
徳川慶喜が腰抜けでなく、熟慮の結果大政奉還をしたのだと知っていて読んでも圧倒される内容でした。華々しい歴史的ヒーローではないですが、その彼にどういう想いや理想、束縛、苦悩があったのかがとてもよく分かる。幕府を延命することに意義がないことを十二分に知っていながら「時勢に乗ってやってくるやつ」と闘い、次第に腹心が暗殺されてゆき、しかも味方のはずの幕府勢力は全く無理解で、いったい「幕府」とは何なのかと思わされます。大局を理解する聡明さがありながら、こんな身の振り方を自ら選ぶというのは、陰ながらも真のヒーローなのかもしれない。徳川慶喜でなければ大政奉還の芸当はできなかったのかもしれない。
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 新たな視点, 2006/6/14
幼い頃に年末長編時代劇「白虎隊」で、幕末時代に目覚めた私にとって、15代将軍は、会津を裏切った憎き存在でした。でも、そんな裏切り者にもそうせざるを得ないなにか理由があったはず・・・。

今まで食わず嫌いで、この本に手をつけずにいたことを後悔しました。この本を読んで、幕末に対する新たな視点を持つことができたと思います。

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5つ星のうち 5.0 今まで読んだ司馬作品では一番好きかも。, 2005/8/21
このレビューの引用元: 最後の将軍―徳川慶喜 (単行本)
 一時期新選組ばかり読んでいてさすがに飽きが来て、視点を変えてみた。とは言っても幕末もの。対象物(新選組)を遠くから見てみようと、手にしたのは新選組の「主君」・・・違うな。慶喜―容保、容保―新選組には主従関係があるけど、慶喜と新選組は違うよなぁ。見ている方向が違いすぎる。

 慶喜と新選組の接点といえば、鳥羽・伏見の戦での慶喜の大坂城脱走。新選組視点で見れば慶喜はただの裏切り者だけど、慶喜視点では彼なりの論理があるはずで、その視点の違いがどこから出ていて、慶喜は何故逃げたのか。「何故逃げた」かが、慶喜の考えというか結果としての生き様を表していると感じた。「歴史という視点」で慶喜を見たのは、司馬遼太郎らしいんじゃないかと思った。

 内容の濃さから詩み切るのに時間がかかると当初思っていた文量を1日半で読めたのは、今日の仕事は移動が多く読書の時間がたくさん取れたという背景があるにしても、ひとえに小説のうまさだと思う。あとがきにもあるが、「政治家を小説にする事の難しさ」を理解した上で取り組んだ作品だからこそ、「古新聞の政治欄」にならずに済んだんじゃないかと。やっぱ募末ものって政治抜きには語れないし、下手な作品はそれを意識できずに歴史教科書になってしまうんだと思うんです。

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