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説明や解説はない。ただ目にしたこと、感じたこと、出会った人のことを一番ふさわしい言葉を模索したかのように文章がつながる。大きな山も谷もないが、時折はっとさせられる。
京都の歴史や文化から外れた辺境の津軽の自然に、東アジアにつながる海を発見、独自の開放感をともに味わう。中国大陸ではまだ人々の記憶に残っているだろう歴史を、読みながら感じる。ドイツでもそうだ。
結論らしきこと、明快な発見、提言といったものはない。しかし読み進むうちに現在のリアルな情景、自分が体験したかのような気持ちが味わえる。上海のバンド、旧東ドイツ地区、満州、朝鮮国境。見知らぬ路地裏を歩く時の不安と興味。そして気持ちの変化を楽しめる一冊だ。
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