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最後の冒険家
 
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最後の冒険家 (単行本)

by 石川 直樹 (著)
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Product Description

内容紹介

第6回開高健ノンフィクション賞受賞作。
地理的な冒険や探検といった行為が困難になりつつある時代に、誰よりも冒険家としての気質を発揮し続けていた人物・神田道夫がいた。その原動力は?何が未知なる冒険に駆り立てたのか。2度にわたって行われた熱気球太平洋横断遠征の顛末を追いながら、彼との出会いと別れを通して神田氏の飛行の軌跡を描く体験的なルポルタージュ。冒険の時代が終わった現代における冒険論でもある。

熱気球による冒険によって数々の世界記録を打ち立てた神田道夫。埼玉の町役場に勤める地方公務が、空の世界では最強の冒険家だった。熱気球中量級の長距離飛行世界記録、カナダで滞空時間世界記録を樹立、エベレストやK2越えといった冒険飛行に挑戦、西ヒマラヤ最高峰ナンガパルバット越えに成功。最も権威あるモンゴルフィエ・ディプロマ賞を日本人として初めて受賞。00年に植村直己冒険賞を受賞。その神田が、08年1月、熱気球による単独太平洋横断に挑戦し、太平洋上で行方を絶った。このニュースは新聞テレビなどで大きく取り上げられたが、行方はわからず、飛行の詳細も不明のままだ。筆者は4年前におこなわれた最初の太平洋横断に副操縦士として同乗し、太平洋上に不時着水して共に生死の境をさまよった。神田道夫の足取りを追うことは、筆者に課せられた使命でもあり、不屈の魂の記録として書かなければならなかった物語でもあった。


内容(「BOOK」データベースより)

熱気球による太平洋横断の途上で消息を絶った神田道夫との4年半。第6回開高健ノンフィクション賞受賞作。

Product Details

  • 単行本: 214 pages
  • Publisher: 集英社 (2008/11/21)
  • Language: 日本語
  • ISBN-10: 4087814106
  • ISBN-13: 978-4087814101
  • Release Date: 2008/11/21
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.3 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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    #4196 in   > ノンフィクション
    #17220 in   > 文学・評論
    #35099 in   > フォーマット別 > 単行本
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12 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 冒険家とは, 2009/1/6
なぜ、「冒険家」と呼ばれる人は冒険をするのか。意味はあるのか。という疑問を解決できそうな気がして手に取った本。

読み進めるうちにどんどん引き込まれていく体験談は圧巻。現実を忘れて本に没頭しました。

冒険という、普段なじみのない体験を通じて訴えられる「生への執着」。
著者とともに太平洋横断を試みた神田道夫という冒険家を軸に話は進んでいき、そのすべてが現実に起こった出来事だということを考え、胸が熱くなります。

冒頭に触れた疑問はまだ曖昧なままですが、冒険に憧れる説明できない自分の中の気持ちを確認することはできました。

面白いです。
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18 of 19 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 美しい友情の物語, 2008/12/2
By jazzy (北海道釧路) - See all my reviews
 石川直樹さんの文章が好きだ。
 この本は、著者である石川さんとちょっと年長の「最後の冒険家」神田道夫さんの友情の物語だ。甘ったるい馴れ合いではない、いつも自分の可能性に挑み続ける二人ならではの、厳しく、そして美しい世界が広がっている。
 読んでいただければ分かるが、そんな二人の思いに引き寄せられるように、「事実」がまるで奇跡のように積み重なっていく…。 
 第6回の開高健ノンフィクション賞受賞作。何ヶ月か前に放送されたBS2の「週間ブックレビュー」でこの賞を受賞したと紹介されたときの石川さんの表情が忘れられず、ずっと出版を待っていた。CoyoteNo.18「鳥よりも高く翔べ」と共にお奨めしたい。
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12 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 太平洋の彼方に単独で飛んで行った最後の冒険家。, 2009/1/16
2009年1月4日付日経朝刊で著者の石川直樹氏と本書が紹介されたのを見て、早速に本書を読んだ。2004年1月27日出発の熱気球太平洋横断挑戦で天の川2号に搭乗した神田道夫氏と石川直樹氏。翌1月28日に太平洋上に着水し、大時化の海を漂流しコンテナ船スターライトに奇跡的に救助された。また2008年1月31日に神田道夫氏が非常に大型のスターライト号に搭乗し再挑戦の熱気球単独太平洋横断に、しかし翌2月1日に日付変更線を越えたところでぷっつりと消息を絶った。これらの冒険を中心に経験者の石川氏が事実の記録と冒険者魂と神田道夫氏の生き様をvividに語りかけてくれる。特に第1回目の太平洋横断挑戦は石川氏も同乗していたことから描写がとても緊迫感にあふれ、力強い筆致が印象的である。
一方で、リベンジであるべく神田氏の第2回目の太平洋横断挑戦については、いろいろと考えさせられる。まず悪天候で、非常に天気が不安定な海域であったこと。同時期にガス気球で横断を狙っていたアメリカ人冒険家には専属の気象チームがいて、求めている風や気象にならない為に佐賀からの飛行を断念していること。熱気球は自然現象には逆らえない乗り物で謂わば風次第であること。ハイテク装備はなく、誰もが納得の綿密な計算や確信もなく、「運」が重要なファクターであること。「条件が全て合致」した時に成功する冒険であること。冬の海に着水すれば助からないのが当たり前の危険過ぎる冒険であること。自作の気球で、貧弱なバーナーでオートパイロットも一つにしか取り付けず、重い気球を高度8000mに維持せねばならないこと。出発から一睡も出来ない単独飛行であること。ゴンドラではなく籐のバスケットにしたこと。失敗のことなど端から頭になく、成功することしか考えていないこと。これらを石川氏から本書内で聞かされるにつけ、冒険とは何なのか・・と私は考え込んでしまう。危険なことに進んで行くことが自分のIDとしての冒険なのか。冒険の故に危険を顧みないでいいのか。冒険は自身の危機脱出にまで思いを廻らさないのか。こう考えれば私は冒険者になり得ないのは当然だ。
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