E. W. Hornungの『A Thief in the Night』(1905年)の翻訳。
ラッフルズものの第3短編集。10編が収められている。
前集の末尾で戦死した(らしい)ラッフルズ。しかし、バニーは生き残って帰国、これまでに語り残していたラッフルズの活躍をまとめたのが本書ということになる。
以前の2冊に比べると、推理小説家として長足の進歩を遂げている。謎の作り方がマシになっているし、ストーリー展開にも工夫がある。不可能犯罪に挑戦した(らしい)物語も含まれている。
以前の2冊は読む価値がなかったと思うが、本書は悪くない。ラッフルズを再評価するきっかけになるかも知れない。もちろん、過大な期待は禁物。あくまで、マシというレベルでしかない。